2006年11月15日(水)
 JFEスチールは14日、東日本製鉄所(京浜地区)扇島エリアに新型シャフト炉を新設すると発表した。鉄スクラップ溶解能力が年間50万―60万トンの国内最大規模のシャフト炉で、2007年6月着工、08年8月稼働を予定する。スクラップをコークスとあわせてシャフト炉に投入、溶解して鉄源として活用する。

 排ガス回収によって省エネルギーを促進し、高炉法に比べてトータルのCO2排出量を半減できるという環境負荷低減プロセスで、「安定生産を継続しつつ地球温暖化対策を強化することが最大の狙い」(馬田一社長)となる。投資額は約100億円。
 住友金属工業の鋼管カンパニー(カンパニー長=安藤力副社長)は、石炭焚き火力発電所用超々臨界圧ステンレスボイラーチューブの需要増加に対応するため、約65億円を投じて、特殊管事業所(兵庫県尼崎市)の製造設備を増強する。

 冷間抽伸機1基、熱処理炉1基、その他付帯設備を増強し、ボイラーチューブ年産能力を現行1万2000トンから、1万8000トンに50%能力アップする計画。

 2007年度上期中に工事が完了する見通しで、「これで和歌山製鉄所のシームレス鋼管、鹿島製鉄所の超高強度ラインパイプを含め、現行中期計画における鋼管の最先端商品化戦略投資が完了する」(安藤副社長)としている。
 共英製鋼(高島秀一郎社長)は14日に東京証券取引所と大阪証券取引所から上場承認を得た、と14日発表した。募集株式発行と株式売り出しは14日開催の取締役会で決議した。

 公募による募集株式は普通株式で、株式数が600万株、募集株式の払込金額は未定、払込期日は今年12月18日。
 新日鉄住金ステンレス(NSSC)、日本冶金工業、日本金属工業、日本金属、高砂鉄工のステンレス専業メーカー5社の2006年9月中間期決算が出そろった。

 日本冶金、日金工が連結、単独とも売上高が中間期ベースで過去最高となるなど全社が連単とも増収。NSSC、日金工、日金は連結経常益も増益となった。販売数量の伸びとニッケル価格続騰からサーチャージ制など上昇分を価格転嫁し販売価格がアップ、増収につながった。NSSC、日金工はニッケルなど原材料の高騰を受けて在庫評価益が拡大したほか、日金などは製品構成の改善も増益に結びつけた。

 連結の通期予想は懸念された中国での能力増強による2006年問題も06年度上期は回避されており、好調な市場動向を映し、総じて増収増益の見通しだ。
 JFEスチールは14日、国内店売り向けクロム系冷薄ステンレスと厚板ステンレスのベース価格を12月契約からトン1万5000円値上げすると発表した。

 クロム系は9月契約の1万円に続く値上げとなる。足元の原料価格が上昇していることに加え、需給バランスもタイトとなっていることから販売価格に転嫁する。ひも付き向けは現行価格水準に応じて、ユーザーごとに個別交渉する方針。