2006年11月24日(金)
 三菱商事、三井物産、住友商事、丸紅、伊藤忠商事の総合商社大手5社の金属資源・鉄鋼製品など金属部門(一部エネルギーを含む)の2006年9月中間期の連結純利益が、全社の純利益の38%に初めて達した。全世界ベースでは40%の大台に乗った。鉄鉱石や非鉄金属資源価格の上昇と、世界的に好調な鉄鋼製品の需要に支えられた格好だ。
 財務省は22日、2006年10月分貿易統計(速報)を発表した。輸出6兆5943億円(前年同月比11・6%増)、輸入5兆9796億円(同17・4%増)となり、貿易収支は6147億円(同24・8%減)の黒字となった。輸出は35カ月連続、輸入は32カ月連続の増加に対し、黒字額は3カ月連続減。

 鉄鋼は全世界で輸出が280万2000トン(同16・7%増)、金額3036億8900万円(同24・6%増)、輸入は74万9188トン(同31・5%増)、722億1900万円(同19・2%増)と輸出入とも数量、金額と増加した。
 新日鉄住金ステンレス(NSSC)は22日、ステンレス線材のニッケル系ベース鋼種価格(SUS304)について、12月契約(2007年1月出荷)からトン8万円値上げすると発表した。

 9―11月(11月は見込み)の原料価格の上昇分を販売価格に転嫁する。ニッケル価格が高騰し、クロム価格も10月以降値上がりしているため。ステンレス線材の値上げは本年3回目。トータルで6月契約から21万円の値上げとなる。
 日鉄商事は、2006年度から08年度までの3カ年中期経営計画の完遂に向けて、国内では事業投資会社や取引先流通・加工業者の最適化と合理化を進める。海外では拡販のツールとしてのコイルセンター(CC)など加工基地の拡充を図る。

 3カ年では、海外のCCの拡充や社内のシステムの見直しを中心に100億円を投資する計画だが、そのうち30億円強を06年度に投資する。
 国際鉄鋼協会(IISI)が21日発表した10月の生産実績によると、62カ国の粗鋼生産は1億585万5000トンと前年同月比7・4%増加した。中国は18・0%増の3768万4000トンと月間最高だった。米国は前月実績を2カ月連続で下回った。

 1―10月の62カ国生産は前年同期比9・2%増の10億1069万トンと年間で12億トンに達する勢い。中国は18・4%増の3億4614万トンと早くも2005年実績に匹敵する規模で、年間では4億2000万トンに達するペースだ。