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2006年12月01日(金)
大手小棒電炉メーカーの朝日工業(赤松清茂社長)は、2010年度までに老朽化設備の更新、環境対策、品質向上を目的に100億―150億円を投資する。今年度からスタートした新中期経営計画(5カ年)に盛り込んだもので、30日に開いた決算説明会で明らかにした。
すでに電炉ダスト処理設備の建設工事(来年2月に完成予定)および製品倉庫の改造工事を行っており、毎年20億―30億円を投資して企業価値の向上に取り組む。
すでに電炉ダスト処理設備の建設工事(来年2月に完成予定)および製品倉庫の改造工事を行っており、毎年20億―30億円を投資して企業価値の向上に取り組む。
【福岡】新日本製鉄八幡製鉄所(浜本康男所長)は九州製紙から、転炉の発泡(フォーミング)を抑える材料の供給を受ける。九州製紙は製紙リサイクルの際に発生する製紙スラッジを固形化する。製紙スラッジは主成分が石灰。転炉に入れることで、転炉内の発泡を抑えることができる。
新日鉄八幡は、現在使用している石灰を、リサイクルされた石灰、つまり製紙スラッジに代替することで、石灰購入費用などコストの削減が見込める。安定した転炉操業が可能となるため、生産全体の安定化にもつながる。現在は試験供給の段階だが、近く本格供給を受ける計画。
新日鉄八幡は、現在使用している石灰を、リサイクルされた石灰、つまり製紙スラッジに代替することで、石灰購入費用などコストの削減が見込める。安定した転炉操業が可能となるため、生産全体の安定化にもつながる。現在は試験供給の段階だが、近く本格供給を受ける計画。
日新製鋼(鈴木英男社長)は、日新鋼管や月星海運などのグループ会社で積極的な設備投資を検討・実施し、連結収益向上に取り組む。グループの企業価値最大化を図るため、鋼管や建材、物流など得意分野に集中的に経営資源を投入し、持続的な成長に向けての布石を打っていく考え。
JFE鋼管(齋藤敬陽社長)は、現行中期3カ年計画の2年目にあたる2007年度において、採算重視の経営に徹し、需給環境が悪化する中で年産15万トンという減産基調を維持し、10億円以上の経常利益確保をめざす。
また、07年度では本社工場(千葉県市原市)の製造ライン設備(切断機、溶接機)の老朽化更新を実施する予定で、品質向上およびサイズレンジ拡大を視野に入れるなど、広範・多岐にわたるユーザーニーズの積極的な取り込みを図っていく方針。
また、07年度では本社工場(千葉県市原市)の製造ライン設備(切断機、溶接機)の老朽化更新を実施する予定で、品質向上およびサイズレンジ拡大を視野に入れるなど、広範・多岐にわたるユーザーニーズの積極的な取り込みを図っていく方針。
高炉各社の東証株価が11月30日、続伸した。JFEホールディングスは一時5390円をつけ上場来最高値を更新。新日本製鉄は520円と年初来最高値を更新し、1991年3月以来の520円台を回復した。住友金属工業、神戸製鋼所、日新製鋼の株価もそれぞれ上昇した。