2006年12月21日(木)
 経済産業省の2007年度予算のうち鉄鋼技術関連予算は総額22億5600万円(06年度比3・7%減)となった。

 新規プロジェクトとして高機能鋼材の革新的溶接技術と先端的鍛造技術の確立をめざす「鉄鋼材料の革新的高強度・高機能化基盤研究開発」をはじめ、07年度が最終年度となる「回転炉床炉による有用金属回収技術の開発」「スラグ利用に係る研究開発」「事前炭化式ガス化溶融炉プロセスの開発」など7プロジェクトを推進する。

 おおむね省エネルギー・省資源や環境分野に関連したプロジェクトで、これらの分野に重点化した取り組みが進められる。また、節約型の予算編成によって前年度より予算合計は減額となる。
 伊藤忠商事の金属・エネルギーカンパニー(小林洋一常務カンパニープレジデント)は、2006年度の連結純利益を700億円超と見込んでいる。

 金属資源価格や油価が堅調に推移、トレードも収益に寄与して、上期末時点での見通しでは670億円となっていたが、ケムオイル社(本社=香港)のシンガポール株式市場での上場益などが純利益を押し上げる。
 新日本製鉄、JFEホールディングスの株価が、20日東証で急騰、一時それぞれ600円、6010円の高値を付けた。JFEは発足来最高値。新日鉄の600円台乗せは90年6月に634円の高値を付けて以来、16年ぶり。住友金属工業、神戸製鋼所、日新製鋼などその他鉄鋼株も全面高となった。
 菰下鎔断(本社=大阪府貝塚市、菰下千代美社長)は来年夏にも、岡山県玉野市に熔断工場(工場名=玉野事業所)を建設、稼働させる。中・四国の切板注文に即納対応できる体制を整備すること。

 さらに、既存の岡山営業所の事務所が手狭となっていたことから、これを解消するのが狙い。設備はレーザー1基、NC熔断機1基を予定しており、切板能力は年間4000トン弱。投下金額は約3億5000万円を予定している。
 東京地区の小棒電炉メーカー各社は今週から、異形棒鋼の販売価格をベースサイズ(異形19ミリ)でトン6万円に引き上げた。

 原料鉄スクラップや副資材価格の高騰を踏まえ、製品値上げにより収益改善を進める。メーカー販価の6万円乗せは2004年8月以来2年4カ月ぶり。本格的な商談開始は年明け以降になるが、市況も一段高となる見通し。