2006年12月26日(火)
 新日本製鉄が7月から造船メーカーと取り組んできた厚板値上げ交渉が決着した。関係筋によると、来年1月積みからで、値上げ幅は5%程度。原燃料コストの上昇から値上げを求める鉄鋼メーカーに対して、造船メーカーは手持ち建造船の低価格などを理由に抵抗していたが、厚板のタイト感などを背景に、互いに歩み寄った形だ。

 ただ、新日鉄側では値上がりしたとはいえ、造船用厚板は国際価格に比べ低水準であるうえ、今後の製造コストアップも見込まれることから、来年度も再度値上げ交渉を行う構えだ。
 神戸製鋼所は25日、世界最高レベルの加工性を実現した自動車用溶融亜鉛めっきハイテン(高張力)鋼板を開発・商品化した、と発表した。

 本年4月に改造を完了した加古川製鉄所のNo.1溶融亜鉛めっき工程においてサブミクロンレベルの特殊な表面調整技術を駆使した新プロセスを用い、従来めっき鋼板に適用できなかった新しい成分系を導入して実現したもので、今後、「コーべスーパーハイテン」の超高延びタイプとしてメニューに加え、自動車向けへの適用拡大を進める。

 すでに日系・海外メーカーを含め07年度以降から量産を開始する車種への採用が決定しており、1年内に月産2000トンに引き上げる構え。将来的には同1万トンをめざしている。
 新日鉄エンジニアリング(羽矢惇社長)は25日、一般廃棄物処理向けのシャフト炉式ガス化溶融施設を静岡市と兵庫県姫路市から相次いで受注したと発表した。受注金額は2件合計で384億3000万円。今回の受注で、新日鉄エンジのシャフト炉式ガス化溶融炉の国内受注実績は合計30件になった。
 鉄鉱2位の英リオ・ティントの鉄鉱子会社、豪ハマスレー・アイアンは22日、2007年度積み鉄鉱石価格を粉鉱石、塊鉱石とも前年比9・5%引き上げることで中国鉄鋼最大手の宝鋼集団と合意したと発表した。日本勢は未決着だが、塊鉱が決まったことで鉄鉱石交渉は大勢が固まり、ペレットの交渉を残すのみになった。
 大同特殊鋼は、ニッケル系ステンレス棒鋼の価格を2007年1月契約分(2月出荷)から約10%引き上げる。原料となるニッケル価格が上昇しており、為替も円安推移が続きコスト圧迫要因となっているため販売価格に転嫁する。

 ニッケル系ステンレス棒鋼の一連の値上げは5月契約分から5回連続、2カ月ごとに値上げしている。値上げ幅は20数万円に達する。