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2006年12月27日(水)
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高炉大手、鉄鉱石値上げ決着
・ 総合商社5社、今期利益を上方修正
・ 新日鉄エンジ・製鉄プラント、電気錫めっきライン受注
・ 中国鋼鉄、対日厚板・冷延コイル値上げ
・ JFEHD、経常利益2200億円に
・ 総合商社5社、今期利益を上方修正
・ 新日鉄エンジ・製鉄プラント、電気錫めっきライン受注
・ 中国鋼鉄、対日厚板・冷延コイル値上げ
・ JFEHD、経常利益2200億円に
新日本製鉄、JFEスチールなど高炉大手は26日、2007年度積み鉄鉱石購入価格を前年比9・5%引き上げることで鉄鉱最大手の伯リオドセ(CVRD)と合意した。中国の宝鋼集団と鉄鉱大手との値決めに追随した。5年連続の値上げでこの間に2・9倍に上がった。豪州の山元ともこの線で合意が確実で、日本全体で鉄鉱石購入費は06年度比800億円増加する見通し。
原料炭など不確定要素はあるものの、07年度は主原料でも金属類などを含めてもコストアップが確実という見方が一般的。鋼材価格の上げ要因として作用しそうだ。
原料炭など不確定要素はあるものの、07年度は主原料でも金属類などを含めてもコストアップが確実という見方が一般的。鋼材価格の上げ要因として作用しそうだ。
三菱商事、三井物産、住友商事、丸紅、伊藤忠商事の総合商社大手5社の金属部門(一部エネルギーを含む)は、2006年度通期の連結純利益見通しを上方修正した。全社利益の36・9%(調整・消去前)を占める見通し。
非鉄金属価格などを保守的にみて上期実績38・5%と比べてやや比率を下げるが、全社の3分の1以上となって依然として高いレベルだ。金属資源価格の高水準、非鉄金属価格の高値推移、自動車やエネルギー向けを中心とした鉄鋼製品の好調が背景にある。
非鉄金属価格などを保守的にみて上期実績38・5%と比べてやや比率を下げるが、全社の3分の1以上となって依然として高いレベルだ。金属資源価格の高水準、非鉄金属価格の高値推移、自動車やエネルギー向けを中心とした鉄鋼製品の好調が背景にある。
新日鉄エンジニアリング・製鉄プラント事業部は26日、印タタ・グループのブリキメーカー、TCIL社から電気錫めっきライン(ETL)の全体エンジニアリングと主要機器を受注したと発表した。ETLは年産能力が約20万トンで、受注額は約20億円。
中国鋼鉄(CSC)は26日、来年2―4月積みの日本向けの鋼材輸出方針を決定し、明らかにした。価格は厚板と冷延コイルを1000円上げ、熱延コイルと酸洗コイルは据え置いた。数量は厚板については前期(06年11月―07年1月)比20%削減、他の品種は前期比横ばいを予定している。
ただ、熱延コイルは急速にタイトになっており、来期(07年5―7月積み)では削減することも検討している。
ただ、熱延コイルは急速にタイトになっており、来期(07年5―7月積み)では削減することも検討している。
JFEホールディングスは26日、2007年3月期の単独業績予想を上方修正した。営業収益を2280億円(10月26日発表1080億円)に、営業利益、経常利益、純利益をいずれも2200億円(同1000億円)に修正した。
事業会社から1200億円の配当を実施することを決めたため。これは柔軟かつ機動的な資本政策を実施できるようにするための体制整備が狙い。連結業績予想への影響はない。
事業会社から1200億円の配当を実施することを決めたため。これは柔軟かつ機動的な資本政策を実施できるようにするための体制整備が狙い。連結業績予想への影響はない。