2007年01月09日(火)
 今年1―3月期の厚板需給が一段とタイトになる見通しだ。造船、建設・産業機械などの主需要が好調を持続しているうえ、昨年秋頃から橋梁・建設向けなども回復してきたためで、メーカーはライン改造などで増産対応を進めているが、現状では各社のラインはフル稼働で生産余力に乏しい状況が続いている。

 高炉メーカーなどは需給状況を見極めながら、引き受けカットも視野に入れて慎重な構えを示している。需給タイト化を背景に流通筋も販売姿勢を引き締めており、年明けから市況は強含みで推移しそうだ。
 米国鉄鋼協会(AISI)は3日、2006年の鋼材輸入量が4500万ネットトンと過去最高に達したとの見込みを発表した。アンチダンピング(AD)提訴が相次いだ98年の4152万Nトンを上回る。

 当時に比べると米鉄鋼業の業績は好調で直ちにADにつながるわけではないが、米業界は中国などからの高水準の輸入に「深刻な懸念」(AISI)を示して警戒感を強めている。
 米鉄鋼大手のニューコアは2日、カナダの鋼材加工会社、ハリス・スチールを1株46・25カナダドルで買収することで合意したと発表した。ニューコアが実施する総額12億5000万加ドル(1276億円)の公開買い付けをハリス側の経営陣は支持している。ニューコアは買収を通じて加工工程の付加価値を拡大する狙いだ。
 新日鉄エンジニアリング(羽矢惇社長)は、4月1日付でパイプライン事業を日鉄シビルコンストラクションに、橋梁事業を日鉄ブリッジに承継させることを決めた。新日鉄エンジを分割会社とし、日鉄シビル、日鉄ブリッジを承継会社とする分社型吸収分割の形をとる。

 市場での競争力を高め、ユーザーニーズに迅速・的確に対応するため、日鉄シビルや日鉄ブリッジと事業推進体制を統合・再編し、営業・設計・施工管理まで一貫した体制で効率性と機動性を重視した事業展開を追求する。
 鉄鉱最大手の伯リオドセ(CVRD)は12月28日、2007年積みペレット価格を前年比5・28%引き上げることでイタリアの鉄鋼メーカー、イルバと合意したと発表した。欧州鉄鋼大手との合意は今後世界の基準になりそうだ。