2007年03月06日(火)
 新日本製鉄は5日、4月契約から橋梁向けの耐候性鋼(対象は厚板、熱延、冷延、棒線)の規格エキストラをトン当たり1万、ショットプライマーエキストラ(ジンク系)を15%それぞれ引き上げると発表した。

 ニッケル、銅、亜鉛など原材料の価格高騰を受け、自助努力だけでは吸収できないと判断したもので、耐候性鋼のエキストラ改定は初めて。すでに橋梁ファブには申し入れている。

 またウォッシュ系のショットプライマー加工についても、グリーン調達の一貫としてクロムフリーウォッシュ系プライマーに全面的に切り替えるとともに、価格体系も改定後の新ジンク系のエキストラに一本化する。
 新日鉄住金ステンレス(NSSC)は、独・SAP社の統合業務(ERP)パッケージソフトウェアを適用し、業務・管理系の統一システムの構築を完了した。

 新日本製鉄と住友金属工業のステンレス部門を統合、発足した経緯から、これまで両社系列の業務・管理系システムを使用していたが、新システムの構築により全社の統一した業務運営が可能となった。
 普通鋼電炉工業会の猪熊研二会長(合同製鉄社長)は5日、定例の記者会見を開き「鉄スクラップ価格は上昇しているが、製品の値戻しも順調に進んでいる。異形棒鋼の販価については6万円の壁は過去のものとなった。このトレンドはずっと続くだろう」とした。

 足元、鉄スクラップ価格は高値トン3万6500円(H2)に上昇しており、「少なくともそれに見合った製品販価を実現しなければ」との認識を示した。
 経済産業省は5日、拡大局長会議を開き、地域経済の動向・2007年2月調査について報告した。それによると全10地域のうち2地域で下方修正、8地域で判断を据え置き、景況判断は「ばらつきがみられるものの引き続き改善傾向」とまとめられた。

 鉄鋼については北海道、中国で生産は高水準を維持とされたほか、北海道、関東で設備投資にも動きが見られると分析された。依然として景気の改善傾向を映し、鉄鋼生産は堅調に推移している実態が明らかになった。
 アサミスチール(本社=大阪府門真市、廣瀬邦夫社長)は、今期(2007年1月―08年3月の15カ月決算)のうちの1―12月の年間計画を明らかにした。計画では売上高50億540万円、経常利益6200万円、取扱数量は年間約6万9000トンをめざす。

 設備投資は総額で3億円程度を予定しており、具体的には大型レベラーは調質レベラーのオンライン化、パイラーの大改造を、スリッター関連では付帯設備の大型天井クレーン(22トン)を設置する。また、2号ヤードの増築も計画しており、工場内物流の効率化を図る。営業は各分野で強化するとともに、コスト削減は前期比20―30%を計画している。