2007年03月12日(月)
 スチールプランテック(SPCO、本社=横浜市鶴見区、藤原義之社長)は、2001年4月の設立以来、製鉄設備の受注が拡大し、売上高も増加基調を保つなど主力の製鉄プラント事業が安定成長軌道に乗っている。06年度は売上高が05年度比約40%増の365億円に達する見通し。

 伯コジッパ、中山製鋼所、伊リバグループなどから設備を受注、06年度の受注額は当初計画の310億円、05年度実績の350億円を大幅に上回る420億円程度となる見込みだ。
 関係筋によると、日本の高炉メーカーと現代ハイスコなど韓国大手リローラーメーカーとの4―6月積みホットコイル商談は、前期比30ドル程度アップのFOB530ドルでおおむね合意する見通しになった。

 需給がタイト感を増し、アジア市況が上昇していることなどを受け、韓国側が日本高炉側の値上げを受け入れる模様。
 シームレス鋼管をメーンに扱う有力特約店、飯島鋼管(本社=東京都江東区、飯嶋敏彦社長)は、高性能・高精度の精密機械部品を手がける吉川工場(埼玉県吉川市)の増強投資を実施しており、2007年8月をめどに工事が完了する計画だ。

 05年3月に取得した隣接地(敷地面積約1830平方メートル)に工場建屋(建屋面積約1000平方メートル)を増築し、06年12月に野田工場の加工設備を吉川工場に移設・集約。07年3月には旋盤機1台、4月に研磨機1台、6月には複合NC旋盤機1台、8月には研磨機1台をそれぞれ導入し、生産能力が約20%アップする。
 鉄鉱最大手の伯リオドセ(CVRD)は8日、2007年の鉄鉱石生産量を3億トンに前年比13・6%増やす方針を発表した。

 主力のカラジャス鉄鉱山を1―3月中に年産1億トンに1500万トン拡張するなどの増産投資を進める。07年の投資を63億3400万ドルに前年比40・8%増やし、ニッケルの増産などと合わせて、中国を中心に拡大する鉄鋼原料需要増に応える方針だ。
 旺盛な建設需要を背景に、メーカーは相次いで鉄骨用厚板の値上げを打ち出している。高炉メーカー筋によると、2007年度の鉄骨用厚板の需要量は今年度より4%程度高い125万トン程度となる見通し。

 鉄骨用厚板需給はタイト化が進行。メーカー各社は安定供給を維持するため、トン当たり1万円(10%)程度の値上げに踏み切った。