2007年03月13日(火)
 神戸製鋼所は12日、線材・棒鋼のベース価格を4月納入分から10―15%(トン1万円前後)引き上げると発表した。また、ニッケル含有鋼のサーチャージ制度を4月から導入。2006年度に打ち出したエキストラ見直しについての理解活動も継続する。高級材を中心に需要が高水準で推移する中、安定供給を続けるための価格体系の再構築を急ぐ。
 JFEスチールは12日、薄型テレビバックカバー用の高機能のクロメートフリープレコートカラー鋼板を開発、本年1月から東日本製鉄所・京浜地区で量産を開始した、と発表した。従来のバックカバー用プレコート鋼板に比べ、プレス成形時の金型当たり疵が発生しにくく、電磁波シールド性が安定的に発現するのが特徴で、薄型テレビの生産拡大を背景に、家電メーカーへの販売を強化する方針。
 新日本製鉄―ホンダ系のコイルセンター、スチールセンター(本社=東京都千代田区内神田、林寿雄社長)は、中国湖北省武漢市にコイルセンターを新設する。ホンダの現地工場向けの鋼板加工を行うためのもので、海外拠点としては中国・広州の広州珠鉄金属製品有限公司(GPSC)、タイのスチール・ケース・マニュファクチュアリング(SCMT)に続いて3拠点目になる。現在、建設・設備工事を進めており、4月をめどに稼働させたい考え。
 東北地区鉄構大手の東光グループ(本社=秋田県大館市、虻川東雄代表)は2007年度(08年2月期)から新中期3カ年計画をスタートし、最終09年度に売上高149億円と06年度比約20%増、経常利益4億6000万円と同3・8倍に拡大する。

 主力の鉄骨事業はマルチ溶接ロボットを導入し加工能力を現在の月間800トンから1000トンに増強。橋梁事業はヤードを広げ、受注対応力を増す。発電所など新規分野にも進出し、各事業の成長をめざす。
 大阪地区の鉄スクラップ価格が上昇局面を迎えている。地区内電炉メーカー購入価格(H2)はトン3万5000―3万6000円前後で、月初から1000円(3%)上伸した。国内価格が高騰する一方で、鉄スクラップの手当てに追われる現代製鉄が日本産購入価格で値上げ追随。

 先週末に東京製鉄が宇都宮工場を除く各工場で値上げを実施し、姫路地区電炉メーカーの値上げも同日中に一巡した。大阪地区でも岸和田製鋼が値上げを発表するなど、鉄スクラップ価格は騰勢を続けている。