2007年03月19日(月)
 SUS304系(18クロム―8ニッケル)ステンレススクラップ市況は市中価格が3―4万円前後上昇し、約1年前の2006年1月からの上げ幅は約30万円に達した。

 ロンドン金属取引所(LME)ニッケル相場の高騰に加えて、国内ステンレスミル各社が積極的なスクラップの手当てを続ける一方、生産能力が拡大する中国向け輸出が活発化していることが要因。

 供給サイドの販売姿勢も依然として強気で、「メーカーへの供給不足が続く」(流通)と見る向きが多い。関東地区では新断トン42万円と初めて40万円を突破している。
 日本鉄鋼連盟がまとめた中国情報によると、中国の温家宝首相は全国人民代表大会の政治活動報告で、2007年中に旧式の製銑能力3000万トン、粗鋼生産能力3500万トンを淘汰する方針を明らかにした。

 2010年までに製銑で1億トン、粗鋼で5500万トンの旧式設備などを閉鎖する従来の方針に基づき、閉鎖の手続きを大規模に進める意向だ。
 共英製鋼は4月契約分で、枚方事業所(大阪府枚方市)の異形棒鋼の販売量を前月比50%カットする、と16日発表した。これにより、同事業所の4月契約の販売量は月間1万5000トン程度となる。

 今回のカットは地区の異形棒鋼の需給がタイトながら、原料面を含めて先行きの状況がやや不透明なことや、契約残を減らすのが狙い。4月契約の価格については値上げする方向で検討しているが、値上げ額については未定。
 【名古屋】愛知製鋼(森田章義社長)は16日、基幹事業(鋼材・鍛造品)の競争力強化として進めてきた鋼材部門のリエンジニアリング、並びに鍛造品事業の強化の主な大型投資が一段落したと発表した。

 主力需要家のトヨタ自動車の国内外での生産増に対応した設備投資で、生産能力は鋼材が2004年度対比1割増、鍛造品は同比5割増となった。投資額はそれぞれ125億円、177億円で、合計300億円強(投資予定額)に上る。
 米国産の東アジア向け輸出オファー価格がさらに騰勢を強めている。商社によると、米国西部地区の鉄スクラップ流通価格が指標品種のHMS1で前月比25―30ドル高のFOBトン310ドルを突破したことを受けて、オファー価格も前週比で5―10ドル上昇。米国西海岸から東アジアへのオファーは、C&F365―370ドルへと引き上げられている。