2007年04月05日(木)
 東京製鉄は厚板の拡大に向け取り組みを強める。現在、6―7月積みをめどに初の輸出商談を進めているほか、鋼種・サイズの拡充を図り、近くLR(ロイド船級協会)やNK(日本海事協会)規格などの造船用鋼材の取得申請も行う計画だ。
 高炉5社の2006年度の粗鋼生産は8580万トン程度になったようだ。05年度比約330万トン増加し、5年連続増となった。79年度以来の8500万トン超えで、直近のボトムとなった98年度に比べて2300万トン強拡大した。おう盛な高級鋼需要に応えるため各社は能力増強投資を継続しており、市場環境次第であるが、粗鋼生産が07年度も増加基調を保つ可能性はある。
 中国鋼鉄(CSC)は4日、5―7月積みの日本向け鋼材輸出価格について全品種値上げすることを明らかにした。厚板、酸洗コイル、冷延コイルは2000円、熱延コイルは3000円それぞれ上げる。数量は熱延コイルと酸洗コイルについては前期(2―4月積み)に比べ5%程度カットする。
 JFEエンジニアリング(本社=東京都千代田区、斎藤脩社長)とJFE環境ソリューションズ(本社=横浜市鶴見区、腰原敏夫社長)は4日、バイオマスボイラ(循環流動層ボイラ)を三重県と栃木県で、木質バイオマスガス化発電施設を石川県で受注したと発表した。今回の新規受注で、2006年度を初年度とする第2次中期経営計画で掲げる「環境エネルギー複合分野」の拡充に拍車をかける。
 韓国電炉メーカー各社は、輸入鉄スクラップのソースを日本産から一時的にアメリカ、ロシア産に切り替え始めた。

 日本産に集中したことで、結果的に東アジア鉄スクラップ市況の高値移行を韓国電炉がリード。これが韓国内鉄スクラップの価格的な下値硬直性を誘導しているとの反省によるもの。最大手の現代製鉄はすでに8万トン強のアメリカ産鉄スクラップを契約。ロシア産も7万トン契約している。

 日本産を定期輸入していた世亜ベスチールは10年ぶりにアメリカ産鉄スクラップを3万トン契約した。輸入ソースの分散を背景に4月末に向け、国内鉄スクラップ購入価格の引き下げを模索する動きも出ている。