2007年04月10日(火)
 韓国の最大手電炉メーカー・現代製鉄は9日、4月12日入荷分から仁川工場、浦項工場、唐津工場ともに鉄スクラップ購入価格をトン当たり2万ウォン値下げすることを明らかにした。今回の価格引き下げは、昨年11月3日の1万ウォン下げ以来6カ月ぶり。

 背景として同社関係者は「アメリカ市場で市況軟化が見られており、一方で韓国内電炉メーカー各社の鉄スクラップ在庫が増加している」ことを指摘している。東国製鋼、YKスチールなどの他メーカーも同程度の購入価格引き下げを検討している。4ー5月入荷分の海外鉄スクラップの契約状況が順調であるため「4月末までにもう1回程度、値下げを検討したい」としている。
 日新製鋼は2月契約分(4月積み分)から亜鉛めっき鋼板全品種(亜鉛鉄板、ガルバリウム鋼板、ZAM、塗装鋼板)に「亜鉛サーチャージ制」を導入した。建材、自動車、家電向けなどの用途、店売り、ひも付き、輸出の全分野を対象にする。淀川製鋼所、JFE鋼板が1月出荷分から亜鉛鉄板を対象に亜鉛エキストラ制を導入しているが、全品種を対象とした「サーチャージ制」の導入は今回が初めて。
 新日鉄住金ステンレス(NSSC)は、4月契約の店売り向けニッケル系冷延ステンレス薄板について、5割程度受注をカットする方針を明らかにした。

 ニッケル価格が高騰する中で、ニッケル系冷薄の販売価格の先高観が強まっており、流通在庫などが昨年8月を底に増加傾向にあるため。加えて、5月には光製造所で約2週間に及ぶ定期修理を控え、ニッケル鉄源能力面で強い制約があるため、としている。
 普通鋼電炉工業会の猪熊研二会長は9日、理事会後に定例の記者会見を行い、「鉄スクラップは関西以西を中心に依然として強含みで推移しており、一部地域では4万円に達したケースもある」と指摘したうえで、「電炉メーカーにとっては契約残もあり、メタルスプレッドが縮小、厳しい状況にある。ここは我慢のとき」との認識を示した。

 ただ異形棒鋼で「一部地域で7万円がみえてきている」など、製品も上昇トレンドにあり、「価格転嫁が出来ているのはありがたいこと。原料が上がれば、製品も上がる。(価格レベルの)ステージが変わってきたとの認識が必要だ」などと語った。
 双日と双日マシナリー(本社=東京都中央区、長久保敏社長)は9日、スペインのアセリノックス・グループからステンレス生産設備関連プロジェクト3件を総額約110億円で受注したと発表した。

 受注したのはアセリノックス向けの連続焼鈍・酸洗ライン能力増強プロジェクト、南アフリカ子会社と米子会社向けの冷間圧延機で、それぞれ2008年4月、09年4、5月の稼働開始を予定する。