2007年04月17日(火)
 新日鉄住金ステンレス(NSSC)は先週、4―6月積みフェロクロムの購入価格を1―3月比8・4%引き上げることで南アフリカのサマンコール・クロムと合意した。1―3月の過去最高値を更新した。

 ステンレスの増産やインドの鉱石輸出規制で需給がタイトななかで供給側は10%以上の値上げを求めていた。NSSCは製品の安定供給のために数量確保を優先して一定の値上げを受け入れた。不可欠な原料の値上がりは今後ステンレス製品価格の押し上げ要因として作用しそうだ。
 JFEスチールは、2007年度納入分から、造船向け鋼管の値上げを実施するため、造船メーカーとの交渉を開始した。対象はシームレス鋼管、溶接鋼管を含めた全品種で、06年度末比で8―10%程度の値上げを要請する。また、このベース価格の値上げと同時に、エキストラの見直しも実施する。JFEスチールは、4―6月中をめどに早期決着をめざす。
 神戸製鋼所は、高砂製作所(兵庫県高砂市)の鋳鍛鋼工場内に設置している大型鍛造プレス機2基のうち8000トンプレス機について、近くリプレースする方向で検討していることを明らかにした。投資額は数十億円規模になると見られる。

 同機は最大加圧力能力が世界最大級の1万3000トンを有しているが、稼働開始から30年超が経過したことで、新鋭機を導入することにより、生産効率・仕上がり精度の一層向上を図る。
 カットワイヤメーカーの東洋精鋼(本社=愛知県弥富市馬ヶ地3―195―1、渡邊吉弘社長)は、自動車関連、航空機部品を含めた需要増に対応するため、本社敷地内に第2工場を開設し、このほど本稼働を開始した。

 また航空宇宙関連のショットピーニングの受託加工を行う際に必要となるNadcap(連邦航空宇宙防衛契約者認定プログラム)の認定を取得した。このため認定を機に今後、大型部品やエンジン部品を含めた新規事業についても検討し、航空機分野を自動車分野に次ぐ柱に育成していく方針。
 東京地区の異形棒鋼市況は、ベースサイズ(異形19ミリ)トン6万6000円で強含んでいる。4月に入って一時的に新規商談が落ち着いているが、小棒電炉メーカー各社は4カ月超の契約残を抱えており、流通業者を含めて売り急ぐ気配は見られない。5月以降は大手ゼネコンからの発注が見込まれており、メーカーは今月初めに打ち出した販価6万8000円を確実なものとしたい考え。