2007年04月27日(金)
 JFEホールディングスが26日発表した2007年3月期の連結決算は、経常利益が前期比0・7%減の5135億円となった。3月の直近予想を135億円上回り、前期の過去最高益にほぼ並ぶ高収益を確保した。

 前期の原料在庫評価益などで会計上かさ上げされた分を除いた実質ベースでは約8%の増益。中核の鉄鋼事業が引き続き好調で、国内外のおう盛な需要に対応した生産増などが寄与した。期末配当は70円、通期では前期比20円増配の120円。08年3月期は鉄鋼生産増などにより経常利益で過去最高の5200億円を見込む。
 神戸製鋼所は26日、2007年3月期の連結経常利益が前期比3・6%増の1832億円となり、3月1日時点の見通し1700億円を130億円余り上回り、2期続けて過去最高益を更新した、と発表した。

 主力の鉄鋼事業が出荷増(3・6%)、価格上昇(1・6%)によって底堅く推移したうえ、鋳鍛鋼、チタンなども好調、さらにアルミ銅、機械、建設機械なども伸びた。期末配当は4円で、中間期と併せて年間7円となり、前期に比べ年間では1円の増配。

 「在庫評価影響に伴う収益押し上げ効果などが減少し、営業利益では117億円の減益となったが、持分適用会社の好調などが収益を押し上げ経常、純利益とも過去最高益を更新した」(小山敬治副社長)。
 薄板輸出業のユニバーサルメタルコーポレーション(本社=千葉県市原市、ハシブ・レーマン社長)は26日、メタルワンなどと合弁でパキスタンに冷延ミルを新設すると発表した。

 1億ドル(119億円)を投じて年産22万トンのミルを新設し、2009年4月に営業生産を開始する。2期工事として亜鉛めっきラインの設置を視野に入れており、建材向けの薄物製品の輸入代替から始め、自動車向けの高級鋼に進出する計画だ。
 住友金属工業は26日、住金鋼鉄和歌山など鉄鋼関連主要3社を含む2007年度の工事ベースの設備投資計画を06年度見込み比41%増の1620億円と策定したと発表した。

 住金単独が同26%増の1070億円、関連3社合計は同80%増の550億円。住金単独の設備投資が1000億円を超えるのは96年度以来、11年ぶり。鹿島製鉄所の一貫生産体制強化、和歌山製鉄所のシームレス鋼管増産、住金鋼鉄和歌山の上工程大型更新などを実施、製造基盤の強化を図るとともに製品のハイエンド化を加速する。
 JFEスチールは2007年度の単独粗鋼生産を06年度比100万トン増となる3000万トンと見込んでいる。国内外の需要家から寄せられる高級鋼を中心とした増量要請に対応するためで、第2次中期経営計画(06―08年度)で掲げた数量目標を1年前倒しで達成することになる。