2007年05月22日(火)
 フィンランドのステンレス大手、オウトクンプは高付加価値戦略を強化する方針だ。スウェーデンのクロスター工場で光輝焼鈍などの新ラインを稼働したほか、フィンランドのトルニオ工場で焼鈍・酸洗ラインを更新するなどで、熱延の外部販売の比率を落として冷延以下の比重を拡充する。クロム系冷延製品の本格生産に乗り出すなど、製品構成を改善することで競争力を高める狙いだ。
 住友金属工業は21日、ニッケル価格の大幅な高騰を受けて、2007年5月契約分以降、ニッケル系継目無ステンレス鋼管の国内向け販売価格を10%値上げすると発表した。対象は店売り、ひも付き。

 同社では今回を含めて、06年6月契約分以降、トータル90%程度の値上げ実施となる。現行のニッケル価格高騰が続く場合、6月契約分以降も10%以上の追加値上げを検討する方針。
 中国・国家発展改革委員会は環境負荷の大きい老朽化設備を淘汰し、過剰能力を削減する鉄鋼産業発展政策の履行に関し、地方政府と小規模製鉄所の製銑能力など具体的な削減目標値を設定する発改委と地方省の淘汰と閉鎖に関する責任協定書について、これまでの10省対象に、新たに20省を加え、中国全土に拡大する見解を示した。

 先週末に北京で行われた経済産業省の安藤久佳鉄鋼課長と発改委の熊必琳・工業司副工業司との協議で伝えられ、これまで進展のなかった過剰能力削減に向け、中国政府として具体的に淘汰を指導していく意思が表明された形だ。
 国際ステンレスフォーラム(ISSF)は21日、2007年の世界のステンレス粗鋼生産が06年比5・1%増の2980万トンに達し、06年の最高記録を更新するとの見通しを発表した。

 ISSFは07年の生産について、西欧・アフリカが同2・7%減の970万トン、米州も同3・4%減の285万トンと減少に転じる一方でアジアは同11・8%増の1685万トンと拡大を続けると予測している。
 鉄鋼主力商社大手8社の2006年度決算がまとまり、8社全てが増収だった。なかでも阪和興業は売上高を大きく伸ばして2位に躍進した。経常利益では佐藤商事とカノークスを除いた6社が増益だった。最終利益では5社が増益、3社が減益と2分した格好だが、総じて高いレベルの利益を確保している。好調な鉄鋼需要を受けて、鉄鋼主力商社の収益は堅調だ。

 売上高は8社合計では05年度比10・0%の増収。経常利益は8社合計では同11・3%の増益。最終利益は8社合計では同8・0%の増益となった。最終利益段階で増益だったのは阪和興業、住金物産、日鉄商事、神鋼商事カノークスの5社。