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2007年06月13日(水)
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特殊鋼棒線 自動車向け値上げ合意
・ 新日鉄など、タンカー用高耐食性厚板を世界初開発
・ JFE、アジア向け電機用薄板 30-80ドル上げ決着
・ 関東鉄源協、輸出価格が反発
・ 東鉄、鉄スクラップ 買値引上げ
・ 新日鉄など、タンカー用高耐食性厚板を世界初開発
・ JFE、アジア向け電機用薄板 30-80ドル上げ決着
・ 関東鉄源協、輸出価格が反発
・ 東鉄、鉄スクラップ 買値引上げ
関係筋によると、高炉・特殊鋼メーカーが自動車メーカー各社と進めている特殊鋼棒線の値上げ交渉が一部で決着した。個別交渉であるため値上げ幅、実施時期などの詳細は明らかにされていないが、トン当たり1万円程度の値上げで合意したところもあるようだ。実施時期は7月からとみられる。自動車向け特殊鋼棒線の値上げは2005年春以来、2年ぶり。
新日本製鉄は12日、日本郵船と共同で原油タンカーの貨物タンク底面の腐食を防ぐ高耐食性厚鋼板(商品名「NSGP―1」)を世界で初めて開発・実用化した、と発表した。従来の材料と同等の溶接・加工性を保持しながら、耐腐食性を飛躍的に高めた環境調和型の厚板で、国連機関の国際海事機構で論議されている腐食防止対策としても検討対象に採用された。
JFEスチールは、中国・東南アジアのコイルセンター、地場家電メーカーと電機用薄板類の2007年第2四半期(4―6月)積み商談を進めていたが、このほど前期(1―3月)比トン30―80ドルの値上げで決着した。値上げ幅は冷延鋼板、表面処理鋼板(電気・溶融亜鉛めっき)が同30―40ドル、無方向性電磁鋼板が同70―80ドル。
冷延・表処が5四半期連続、電磁鋼板は4四半期連続の値上げで、近く交渉を開始する第3四半期(7―9月)積みについても値上げを提示する構え。日系電機メーカーの国内・海外工場向けについては値上げ交渉が長引いているが、今回の海外向け追加値上げ決着も踏まえ理解を求めていく考えだ。
冷延・表処が5四半期連続、電磁鋼板は4四半期連続の値上げで、近く交渉を開始する第3四半期(7―9月)積みについても値上げを提示する構え。日系電機メーカーの国内・海外工場向けについては値上げ交渉が長引いているが、今回の海外向け追加値上げ決着も踏まえ理解を求めていく考えだ。
関東鉄源協同組合(理事長=渡辺淳・丸和商事社長)が12日に実施した7月積み鉄スクラップ輸出入札(H2)の平均落札価格が、前回比397円高のFASトン3万5230円となり、2カ月ぶりに値上がりした。米国の鉄スクラップ価格が上昇していることや、韓国の現代製鉄が日本産鉄スクラップの購入価格を引き上げたことが背景にある。
東京製鉄は13日入荷分からの鉄スクラップ購入価格を、岡山工場・海上と九州工場・海上で全品種トン1000円、岡山工場・陸上、九州工場・陸上、高松工場、宇都宮工場で全品種トン500円値上げした。