2007年08月02日(木)
 トヨタ自動車と、鋼管メーカーが進めてきた自動車用鋼管の値上げ交渉が決着した。関係筋によると、トヨタの集中購買分で部品メーカーへの支給単価を普通鋼鋼管でトンあたり5000円引き上げる旨を公表しており、鋼管メーカーが提示した値上げ内容を実質認めた格好。

 10月1日納入分から、普通鋼鋼管(機械構造用、電縫管)のベース価格で、トン5000円の値上げになる。自動車用鋼管の値上げは2005年度上期以来、約2年ぶり。
 新関西製鉄(本社=大阪府堺市、杉山勝利社長)はシャープの堺新工場建設向けの建築材料として、ワイドフラット(広幅平鋼)を約8000トン受注した。単一プロジェクト物件での同製品の受注量としては過去最大規模。納期は8月から年内で、BH業者に納入する。今回、納入するワイドフラットは規格がSM材、厚み25―36ミリ、幅が400―500ミリ。
 鉄鋼最大手のアルセロール・ミッタルが1日発表した4―6月決算によると、純利益は前年同期比49・9%増の27億2300万ドル(3358億円)と四半期最高だった。
 三菱商事、三井物産、住友商事、丸紅、伊藤忠商事の大手総合商社5社の第1・四半期連結業績がまとまり、金属部門では株式売却益で三井物産が大幅増益、住友商事は事業収益とトレード収益により増益だったが、三菱商事、丸紅、伊藤忠商事の3社は減益となった。

 売上高は5社すべてが増収だった。5社合計の全社における利益率は33・2%で、依然として全社利益の3分の1を金属で占めている格好。なかでも三井物産は、金属の利益が全社利益の半分に達している。
 平鋼メーカー各社の製品値上げ機運が高まってきている。メーカーによっては早ければ8月契約から、値上げを実施する可能性が出ている。すでに、同じ条鋼品種の異形棒鋼については、関西メーカーなどは8月契約で1000―2000円の値上げを実施していること。

 さらに、原材料スクラップの上伸、副原料の高騰に加え、平鋼自体の小ロット・多サイズ故のコストアップ要因により、メーカーとしては価格転嫁せざるを得ない状況となっているため。