2007年08月28日(火)
 日新製鋼は8―9月の2カ月間、周南製鋼所のニッケル系ステンレス冷延工程を前月比3割、製鋼工程を同4割減産する方針を明らかにした。国内のステンレス需給が緩和するなか、日新は4月から店売り向けニッケル系冷薄の受注を4―5割カットしてきた。6月からは全面的に見送るなど制限を強化してきたが、流通在庫の増加を受け、2005年7―9月以来の製鋼減産に踏み切った。
 米高炉大手のUSスチールは26日、カナダのステルコを11億米ドル(1280億円)で買収する最終合意を結んだと発表した。既にステルコの発行済み株数の76%以上の株主の合意を取り付けており、年内の統合をめざす。

 両社を合わせた粗鋼年産能力は約3300万ネットトン(2994万メトリックトン)と2006年実績で世界5位に相当する。買収で鉄源の規模拡大と同時に高級鋼板の供給力を強め、08年末までに税引き前利益で1億米ドル以上の相乗効果を引き出したい考えだ。
 韓国POSCOは、国内店売り向けステンレス線材と棒鋼について、9月出荷分から販売価格を引き下げる。ニッケル系(SUS304)をトン70万ウォン(約8万8000円)、マンガン系を10万ウォン(約1万3000円)それぞれ値下げする。ニッケル価格が下落しているため。
 鉄鉱最大手の伯リオドセ(CVRD)は24日、仏ダンケルクのマンガン合金鉄工場、RDMEの電気炉で23日にスラグ漏れによる事故が発生したと発表した。人的被害はなかったものの、60日程度の修理が必要になり、高炭素フェロマンガンの生産ロスが2万トン程度発生する見通しだという。CVRDグループの支援で出荷への影響を最小化するとしているものの、高値を維持するマンガン系合金鉄相場には供給減要因として作用しそうだ。
 住友金属工業は、一昨年10月から鹿島製鉄所(茨城県鹿嶋市)で建設を進めていた新しい連続式酸洗設備が今月末までに完成し、9月から稼働を開始する。9月4日には竣工・修祓式を行う。昨年12月に完成・稼働した新CGL(溶融亜鉛めっき鋼板設備)を含む第二薄板工場の全量をカバーする専用直結ラインとなるもので、品質・コストなどの顧客対応力の強化を図る。