2007年09月03日(月)
 扶和メタル(本社=大阪市中央区、黒川友二社長)は31日、米国・ニューヨーク州ホワイトプレイン市に新会社「Fuwa Metal USA」(以下、扶和USA)を設立したと発表した。鉄リサイクル企業のアメリカ進出は初めて。

 アジア向けを中心に世界最大の輸入国であるトルコやスペインなどへ、コンテナ輸送をメーンとした米国産鉄スクラップ輸出を行う。8月1日に業務を開始。月間鉄スクラップ扱い量1万トンからスタートし、順次扱い量を引き上げて、2010年までに年間輸出量50万トン、売上高1億5000万ドル(約172億円)をめざす。
 東京製綱(田中重人社長)は31日、ベトナムのワイヤロープ製造販売会社、東京製綱ベトナム有限責任会社(中村裕明社長)の工場開業式を開いた。中国に次ぐ同社第3の海外工場で、高品質のエレベーター用ロープを中国や東南アジアに供給する。当初の年産2400トンから2年後に6000トンを計画。近い将来に約10億円を投じて3万6000トンに拡張し、東アジア、さらに欧米市場への輸出拠点にしていく。
 伊藤製鉄所石巻工場(宮城県石巻市、伊藤頼夫工場長兼管理部部長)は、2008年度までに老朽化設備の更新などに約8億円を投じる。

 06年度からスタートした中期経営計画「チャレンジ3C」に盛り込んだもので、昨夏に水処理設備を増設したほか、冷却床の品質改善工事、製品倉庫のクレーン更新工事などを行う。また、生産面では電気炉の溶解時間短縮(目標1チャージ40分台)、直送圧延率の引き上げを計画している。
 7月末の国内向け薄板3品在庫(メーカー・問屋・全国コイルセンター工業組合の合計)は前月比0・9%、3万5000トン増の410万7000トンとなった。

 メーカー在庫が4・6%増となったこと、品種的にも表面処理鋼板が3・6%増になったことが大きな特徴で、新潟県中越沖地震で自動車部品メーカーのリケンが被災したことに伴い、全自動車メーカーが数日間の操業休止に追い込まれた影響がでたものとみられる。
 財務省がまとめた7月の輸入統計によると、鉄鉱石の輸入単価はCIFトン7800円と前年同月比21・4%上昇した。

 輸送費の高騰も単価を押し上げているとみられ、1―7月実績では数量の増加分と合わせて輸入金額が前年同期比26・6%拡大した。単価が下がった原料炭の輸入金額は減ったものの、鉄鉱石と合わせた主原料の輸入額が1000億円増加。年率では主原料だけで1700億円余りのコスト増になる計算だ。