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2007年10月05日(金)
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大同特殊鋼、素形材事業を高度化
・ 高炉株価 軒並み上昇
・ JFE、フェライト系ステンレス 白色調を実現
・ 伯リオ・ネグロ、加工能力を増強
・ JFE・中国シリマン合弁、年能力15万トンに倍増
・ 高炉株価 軒並み上昇
・ JFE、フェライト系ステンレス 白色調を実現
・ 伯リオ・ネグロ、加工能力を増強
・ JFE・中国シリマン合弁、年能力15万トンに倍増
大同特殊鋼は素形材事業で、高級難加工領域の製品群を拡大、高収益体制を構築する。2008年度まで3カ年の現行中期経営計画に沿って、生産拠点の渋川工場(群馬県)で来年度稼働する7000トンプレス、VAR(真空特殊溶解炉)による高級難加工領域に対応した体制を固め、航空機用ジェットエンジンシャフトなど航空機、船舶、火力発電用ガスタービンなどエネルギー関連を機軸に据え、事業拡大を進める。
技術開発では商品開発、プロセス開発に傾注、高付加価値化の陣容を強化。09年度からの次期中期計画以降の展開もにらみ、原子力関連の事業も軌道に乗せ、収益源の一角に育成する。
技術開発では商品開発、プロセス開発に傾注、高付加価値化の陣容を強化。09年度からの次期中期計画以降の展開もにらみ、原子力関連の事業も軌道に乗せ、収益源の一角に育成する。
高炉5社の2007年9月末の東証株価は1年前に比べてそろって上昇したが、とくに新日本製鉄、JFEホールディングスの上昇幅が大きかった。この間、日経平均は0・05%の小幅上昇にとどまっており、高炉各社については06年度までの好業績、増配や自社株買いなど株主還元施策が好感されたようだ。
JFEスチールは4日、主力のフェライト系ステンレス「JFE443CT」の色合いをSUS304の2B仕上げに近い白い色調としたJFE443CT・2BWを開発するとともに、フェライト系ステンレスの成型加工で凹凸(しわ)が発生するリジング現象を低減する耐リジング性向上技術を確立、本年10月から販売する443CTの月間6000トン全量に適用すると発表した。
ブラジル最大手の鉄鋼メーカーのウジミナスとメタルワンの合弁加工センター、リオ・ネグロ(ブラジル・サンパウロ州、カルロス・フォルへ・ローレイロ社長)はこのほど、増加する自動車需要に対応するため2000万ドル(約25億円)を投じてタウバテ工場にプレスブランキングライン、テーラードブランクラインを増設し、加工能力を増強した。
JFEスチール、三井物産、中国の合金鉄大手のオルドス電力冶金股分有限公司は4日、中国のシリコマンガン製造合弁会社、内蒙古オルドスEJMマンガン合金有限公司の年産能力を2008年末までに15万トンに倍増すると発表した。投資額は1500万ドル(17億円)程度とみられる。
JFEスチールはグループで約7万トンを引き取り、シリマン調達を安定化する。三井物産は原料調達や販売で協力し、オルドスは炭鉱、発電、合金鉄までの一貫体制を強化する。3社は合弁事業を基点に、炭鉱や合金鉄、環境対策など新たな共同事業展開を視野に入れている。
JFEスチールはグループで約7万トンを引き取り、シリマン調達を安定化する。三井物産は原料調達や販売で協力し、オルドスは炭鉱、発電、合金鉄までの一貫体制を強化する。3社は合弁事業を基点に、炭鉱や合金鉄、環境対策など新たな共同事業展開を視野に入れている。