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2007年10月09日(火)
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温暖化ガス排出権 鉄鋼 4400万トン取得
・ H形内需、高水準を維持 新日鉄見通し
・ 日鉄住金建材、ヨシモトポールと提携
・ 高炉、電機向け輸出商談本格化=30-50ドル上げ
・ 日本電工、高炭素フェロマン 1万円強引上げ
・ H形内需、高水準を維持 新日鉄見通し
・ 日鉄住金建材、ヨシモトポールと提携
・ 高炉、電機向け輸出商談本格化=30-50ドル上げ
・ 日本電工、高炭素フェロマン 1万円強引上げ
クリーン開発メカニズム(CDM)など京都メカニズムを活用した鉄鋼業の温暖化ガス排出権(クレジット)取得が業界全体で4400万トン(二酸化炭素換算、年880万トン)に上ることが明らかになった。業界自主行動計画の基準年である1990年度に比べ二酸化炭素排出量4・3%の削減に相当する。
粗鋼生産量が高水準を維持する中、高炉メーカーなどが地球温暖化対策・自主行動計画目標をクリアするための補完的手段として排出権取得を増やしているもので、省エネ対策と併せ、目標達成に全力を挙げる。
粗鋼生産量が高水準を維持する中、高炉メーカーなどが地球温暖化対策・自主行動計画目標をクリアするための補完的手段として排出権取得を増やしているもので、省エネ対策と併せ、目標達成に全力を挙げる。
新日本製鉄は、10―12月のH形鋼国内需要について、7―9月並みの100万トンと見込んでいる。2008年1―3月もほぼ同水準の需要を見込んでおり、今年度下期は合わせて200万トンの需要があるとみている。年度通期で400万トンとの需要見通しに変化はなく、今年度は各四半期それぞれ100万トンずつの需要と、年度を通じて需要のバラつきが少ないようだ。
日鉄住金建材(小山巖社長)は、ヨシモトポール(本社=東京都千代田区、由井克巳社長)との間で、照明柱に関する相互OEM生産契約を締結し、1日からスタートした。
公共投資の削減などによって、需要が縮減する中で、輸送効率の悪い照明柱の物流費および製造費のコストダウンを進めて、厳しい環境下で生き残りを図る。日鉄住金建材のポール事業での提携は初めて。
公共投資の削減などによって、需要が縮減する中で、輸送効率の悪い照明柱の物流費および製造費のコストダウンを進めて、厳しい環境下で生き残りを図る。日鉄住金建材のポール事業での提携は初めて。
高炉メーカーとOA機器など大手日系電機メーカーとの下期積み輸出商談が本格化してきた。関係筋によると高炉側は原材料価格の上昇などを受け、30―50ドルの値上げを要請している。
日本電工は10―12月積み高炭素フェロマンガンの大口向け販売価格を7―9月比トン1万円強引き上げる方針だ。既に需要家との交渉を開始しており、ほぼ決着しているという。シリコマンガンは2万―2万5000円の値下げになる。
マンガン鉱石需給のひっ迫で製造コストが上がっており、欧米ではアジアを上回る相場展開が定着している。下げ要因が見当たらないなか、アジア市況も堅調に推移すると見られ、1―3月の国内価格はなお上げ含みの情勢だ。
マンガン鉱石需給のひっ迫で製造コストが上がっており、欧米ではアジアを上回る相場展開が定着している。下げ要因が見当たらないなか、アジア市況も堅調に推移すると見られ、1―3月の国内価格はなお上げ含みの情勢だ。