2007年10月15日(月)
 東京製鉄は12月から厚板の操業シフトを2直から3直にアップし、生産量を月間3万トンを超える水準に引き上げる。エネルギーや造船需要の急拡大によって世界的に厚板需給のタイト感が強まる中、輸出を中心に引き合いが増加していることから、積極的に生産増強を図る。
 ブラジルの資源大手、リオドセ(CVRD)は11日、2008年の110億米ドル(約1兆2900億円)の投資予算を取締役会において承認したと発表した。

 総額590億ドル(約6兆9200億円)に上る5カ年(08―12年)戦略投資計画の一環として実施を決定したもので、鉄鉱石については12年第4四半期をめどに生産規模を07年見込みの3億トンから年率4億5000万トンに引き上げる方針を打ち出している。
 鉄鋼最大手のアルセロール・ミッタルは仏ダンケルク製鉄所の粗鋼年産能力を2012年までに750万トンに12%増強する計画だ。08年以降第2高炉の改修、熱延ミルの拡張などを通じて生産力を引き上げ、熱延コイルの生産コストを15%削減する目標を掲げている。

 全社的に生産と付加価値を拡大する戦略のなか、自動車を主体とする高級鋼製造拠点で、規模、コスト両面で欧州事業の主力製鉄所の競争力をさらに高める狙いだ。
 谷本鉄鋼(本社=大阪府泉大津市、武藤愛二社長)は全社で作業負担の軽減と安全の向上、生産性引き上げのための設備投資を進めている。すでに、スリッター向けのコイルリフターは昨年夏に関係会社の市川鉄鋼センター(本社=千葉県)に、今年2月に呉工場に設置した。

 また、大型スリッター用の半自動の刃組み装置については今年1月に本社・泉北工場に、今年8月に関係会社の市川鉄鋼センターに導入した。今後は熱延コイルのハイテン化および厚肉化への対応を検討していく。
 2007年度下期の異形棒鋼需要は、改正建築基準法の影響により前年同期比5―10%減少する見通し。

 07年度上期は3大都市圏を中心にマンションやオフィスビルなど建築需要が旺盛で、同比約2%増の570万トンに増えたもようだが、下期は法改正の影響で大幅に減少する見通し。少なくとも10―12月期はこの影響が続くとみられており、堅調に推移していた異形棒鋼需要に水を差す格好となりそうだ。