2007年10月18日(木)
 高炉メーカーの厚板輸出価格が続伸している。韓国造船向けの下期商談ではJFEスチールが20―30ドルの値上げとなるFOB650―660ドルを実現したほか、新日本製鉄などの他高炉はハイテン材などのエキストラ価格を40ドル程度引き上げた模様。

 関係筋によると続く高炉の中国造船向けの10―12月積み商談もFOB700ドルで成約したようだ。来年度上期についても足元の原燃料コストの上昇に加え、原料の鉄鉱石、石炭価格の値上がりが見込まれるだけに、高炉側では早くも価格引き上げの意向を示しており、厚板の輸出価格は大幅に上昇する可能性が高まっている。
 細物小棒電炉メーカーの向山工場(本社=埼玉県川口市、向山勝社長)は、2007年度に久喜工場(同久喜市)で約12億円の設備投資を実施する。

 老朽化設備の更新、生産性向上などが目的で、今夏は電気炉に米国プラックスエア社製のコジェットシステムを導入したほか、来年1月にコンプレッサ設備を更新する予定で、3月に建屋集じん機を1基増設する。向山工場は約3年前から設備更新を順次進めており、生産性向上、環境対策などを推進している。
 韓国のPOSCOは光陽製鉄所で第3高炉の拡大改修など一連の増強工事を10―12月に一気に進める計画だ。3高炉の年産能力を20%増強するのに合わせて、第2連続鋳造機を150万トン増強するほか、第3熱延ミルを60万トン増強。

 第4酸洗冷延ミル、第2溶融亜鉛めっきライン(CGL)の増強と合わせて一貫の薄板生産力を拡大する。国内の増強に加えて、メキシコのCGL新設などを通じて2009年には戦略製品に位置付ける自動車鋼板販売を650万トンに拡大する計画だ。
 住友金属工業は17日、鉄骨鉄筋コンクリート造柱向け厚肉ウェブH形鋼を使用する新工法「SM―TWHを用いた柱SRC・梁S工法」が、日本建築センターの一般評定を取得したと発表した。

 新工法は大型倉庫、工場、商業施設などの中高層建物の建設工事を対象に建設コスト、工数を低減できる。すでに大型倉庫2物件の設計が進められており、今後は積極的に新工法をPRして拡販をめざす。
 日鉄商事と新日本製鉄の合弁によるベトナムのコイルセンター「NSハノイ・スチールセンター」の開業式が17日、現地で行われた。式典には日系大手OA機器メーカーとその協力会社をはじめ、日系自動車ユーザーなどが多数出席。現地バクニン省政府トップ、服部則夫日本国駐ベトナム大使があいさつするなど内外から高い関心を集めた。