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2007年11月01日(木)
改正建築基準法の影響により建材需要が減退するなか、国土交通省が31日発表した9月の建築着工統計(構造別)は、非木造建築物全体で前年同月比56・4%減の474万平方メートルに大幅減少した。
7月の22%減、8月の47%減に続き3カ月連続で前年実績を大きく下回ったことで、年度内の需要回復に暗雲が立ち込めている。異形棒鋼やH形鋼をはじめ建設用鋼材の販売は低迷しており、高炉・電炉メーカー各社はさらなる減産幅の拡大が必要になりそうだ。
7月の22%減、8月の47%減に続き3カ月連続で前年実績を大きく下回ったことで、年度内の需要回復に暗雲が立ち込めている。異形棒鋼やH形鋼をはじめ建設用鋼材の販売は低迷しており、高炉・電炉メーカー各社はさらなる減産幅の拡大が必要になりそうだ。
丸一鋼管は冷間成形角形鋼管プレスコラムのトップメーカーのセイケイ(本社=栃木県佐野市、浦孝雄社長)の株式の発行済株式の22%を取得し、資本参加する、と31日発表した。
具体的にはセイケイの発行済み株式22%のうち、三井物産から19%、JFEスチールから3%をそれぞれ購入するもので、購入投資金額は全体で15億4000万円。今回の資本参加はセイケイが西日本地区で生産・販売強化を計画しており、これを丸一鋼管が協力することで、建築用コラムの供給において相乗効果を発揮させるのが狙い。
具体的にはセイケイの発行済み株式22%のうち、三井物産から19%、JFEスチールから3%をそれぞれ購入するもので、購入投資金額は全体で15億4000万円。今回の資本参加はセイケイが西日本地区で生産・販売強化を計画しており、これを丸一鋼管が協力することで、建築用コラムの供給において相乗効果を発揮させるのが狙い。
日新製鋼が31日発表した2007年9月中間期の連結決算は、経常利益が前年同期比76・3%増の386億円、純利益が同67・3%増の229億円に、大幅増益となった。国内鋼材需要は改正建築基準法施行による影響が一部あったものの、製造業向けを中心におおむね堅調に推移し、普通鋼製品の価格改善などが進んだ。
新日鉄エンジニアリング、JFEエンジニアリング、神戸製鋼所、住友金属工業の高炉エンジニアリング事業4社の2007年9月中間期業績は、資機材や工事費の高騰により赤字幅が拡大したJFEエンジを除いて、営業収益が大幅に好転した。なかでも新日鉄エンジは営業利益が5・5倍、神戸製鋼は2・3倍になり、住友金属工業は赤字幅が縮小した。好調な受注を映した格好だ。
日鉄東海鋼線(本社=岐阜県関市のぞみヶ丘7、山口正昭社長)は、第2期工事として愛知工場(旧中京製線工場)の伸線設備44基移設・集約に続いて静岡工場の太物伸線機1基移設を完了し、本社工場が全面完成した。きょう1日竣工式を行う。4月に完成した1期工事を含めた一連の投資額は約60億円。