2007年11月26日(月)
 自動車向けの鋼材需給が一段とタイト化してきた。自動車メーカー各社の本年度の国内生産計画を積み上げると完成車が約1180万台、KD(ノックダウン)セットが約870万セットとなり、昨年実績に比べ完成車で約30万台、KDセットで約80万セット上回る水準。

 国内販売の不振、円高進展による輸出減速、原油価格の高騰などの懸念材料はあるものの、高炉メーカーの想定(完成車約1150万―1160万台、KDセット約800万セット)を越える好調ぶりを示しており、引き合いはおう盛、一部高炉では自動車向けの鋼材供給計画を上方修正した。
 双日のエネルギー・金属資源部門は2007年度の投資を前年比倍以上の600億円以上に拡大し、収益基盤を強化する。うち金属資源は220億円強と前年の80億円から大幅に拡大する。

 既に豪炭鉱、鉄鉱石の新規開発、加タングステン企業の買収などの投資を決めている。石油、ガスやエタノールなど新エネルギーへの投資などと合わせて08年度までの3年間で1640億円を投じ、将来の収益拡大に布石を打つ考えだ。
 【釜石】新日本製鉄釜石製鉄所(氏家義太郎所長)は10月に線材を6万1607トン生産し、月間の新記録を更新した。従来記録は2006年12月の5万8941トン。

 所内の各部所が協力して一貫工程計画を改善し生産性を向上。8―9月に実施した品質改善対策工事も能力向上に寄与した。需要に対応してスチールコード用線材や自動車ボルトに使用される高級CH用線材を中心とした高級鋼の比率を高め、収益体質を強くしていく。
 メタルアート(佐藤善光社長)は、滋賀県甲賀市に鍛造品の機械加工工場を建設する。2008年3月に稼働開始予定で、投資額は約30億円。主にダイハツ工業向けの変速機部品を製造し、当面は月間9000―1万セットの生産規模を見込んでいる。
 住金ステンレス鋼管(本社=茨城県古河市、土井芳夫社長)は11月契約分から、溶接ステンレス鋼管の値上げを決めた。値上げ幅はトン当たり2万5000円で、対象は店売り、ひも付き。同社の値上げは、07年6月契約以来、6カ月ぶりとなる。