2016年12月15日

鉄道総研・古河電工 高温超電導磁気軸受、大荷重浮上に成功

 鉄道総合技術研究所と古河電気工業は、希土類系高温超電導線材を用いた高温超電導コイルと希土類高温超電導バルク体からなる小型の高温超電導磁気軸受で、10トン(98キロニュートン)を超す大荷重浮上実証に初めて成功した。永久磁石による磁気浮上方式ではこれまで、4トンが上限だったが、今回は超電導磁気軸受として世界最大級の10トンを実現。これにより、効率的な電気エネルギーの貯蔵量増加を達成し、超電導磁気軸受の小型化・低コスト化を可能にする。将来的には、再生可能エネルギーの出力安定化や、鉄道用回生エネルギーの有効活用に必要とされる1メガワット級蓄電システム実現への見通しも得られた。