2017年1月24日

16年全国粗鋼、7年ぶり1億500万トン下回る 12月、1.5%増加871万トン

 日本鉄鋼連盟が23日発表した2016年の全国粗鋼生産量は前年比0・3%減の1億477万トンで2年連続減となった。内需回復の遅れ、鋼材在庫適正化のための生産調整、中国の鉄鋼過剰生産・輸出による国際市場混乱を背景とした生産減、原油安によるエネルギー関連需要の減少などが重なり、リーマン・ショック直後の09年以来、7年ぶりに1億500万トンを下回った。年後半の緩やかな内需回復を受けて生産は戻りつつあり、同時に発表された12月の粗鋼生産は前年同月比1・5%増の871万トンで2カ月ぶり増、熱間圧延鋼材生産は1・9%増の768万トンで5カ月連続増となった。