2016年7月4日

新日鉄住金・米SS社、「エクセレント・サプライヤー2015」 米TTX社から同時受賞 高品質、顧客対応力を評価

 新日鉄住金は1日、同社と米国子会社で鉄道用車輪・車軸の製造会社スタンダード・スチール(SS)社が、現地時間6月20日に米国TTX社から「エクセレント・サプライヤー2015」を同時受賞したと発表した。TTX社は、北米全域で運行される貨車を20万両以上保有する北米最大手の貨車リース会社で新日鉄住金とSS社における車輪・車軸の顧客。本賞は、品質・コスト・納期やサービスといった項目について毎年評価を受け、100点中90点以上を獲得したサプライヤーに与えられる。新日鉄住金は04年の初受賞以来、10回目の受賞。SS社は賞の創設以来、25回連続受賞となる。新日鉄住金とSS社の高い品質と顧客対応力が評価された。

 現在北米では、貨車の積載量の増加に伴い、高荷重貨車用ハイエンド車輪へのニーズが高まっている。新日鉄住金とSS社はいち早く開発を進め、米国鉄道協会が制定した高荷重用規格「クラスD」の認証を取得していた。

 クラスD規格の車輪は、従来の「クラスC」と比べ、耐荷重性、耐摩耗性に優れた長寿命のハイエンド車輪。新日鉄住金の開発したクラスD車輪は、特に顕著な寿命改善効果が得られることが実証され、北米の需要家から高く評価されている。

 新日鉄住金はSS社との技術融合により、北米車輪市場における高品質・高性能な車輪の供給を拡大し、顧客ニーズに応える。今後は、南米や豪州をはじめとした、高荷重貨車用車輪へのニーズが高まっている世界市場への拡販も積極的に行う方針。