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日本製鉄、欧州事業を強化 スロバキア拠点 直接保有 USS傘下

2026.05.14 / 2 min read
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日本製鉄は13日、USスチールの100%子会社でスロバキアの事業拠点である「USスチール・コシツェ」(以下、USSK)を日本製鉄による直接出資体制へ移行すると発表した。10月1日付で日本製鉄100%子会社となり、社名を「ニッポンスチール・スロバキア」(略称=NSSK)に変更する予定。同社は中東欧最大の鉄鋼メーカーで、粗鋼生産量は322万トン(2025年実績)。グローバル戦略での欧州の中核拠点として位置付け、中国・米国に次ぐ世界第3位の規模を持つ欧州市場で、インサイダーとして伸長する需要を捕捉する。

欧州は関税やセーフガード、CBAMなどの影響で域内自給率が高く、日本製鉄が最先端の商品技術を生かせる高級鋼需要の大きい成熟した市場でもある。とりわけ中東欧は今後の経済成長が見込まれ、需要家の製造拠点の移転に伴う高級鋼の需要増が期待される。USSKでは主に薄板や電磁鋼板などを生産しており、自動車や電機、容器、エネルギー、建設などの幅広い産業に供給している。

今回の体制移行を通じて、USスチールは米国市場に経営資源を集中して競争力強化に注力する。欧州では日本製鉄の直接出資による経営体制を整え、グループの経営リソースを活用し、持続的な利益成長を目指す。

日本製鉄の森高弘副会長兼副社長(USスチール取締役会長)は「USSKに対して、最先端の技術と経営リソースの投入をさらに進め、経営基盤の強化を図るとともに、脱炭素施策を含む投資についても検討していく」とコメントした。

USSKは1959年、国営企業「東スロバキア製鉄所」として設立。65年に操業開始。2000年にUSスチールが買収した。粗鋼生産能力は450万トン。高炉3基と熱延、冷延、焼鈍、ブリキ、亜鉛めっき、無方向性電磁鋼板などの生産設備を保有。従業員数は7573人(25年末時点)。25年売上高は29億ユーロ(約5400億円)。

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