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2024.10.30
2023年2月16日
非鉄業界で働く/女性マネージャー編/インタビュー(上)/男社会に挑戦
日本企業が多く進出するタイで、自動車や空調向けなどの営業に携わる女性がいる。神鋼商事グループのThai Escorp Ltd.(タイエスコープ)に出向している非鉄部門セールスマネージャー、中島未貴さんだ。学生時代から男社会でチャレンジしたいという思いがあった中島さん。入社の経緯や、国内でのこれまでの業務内容、海外研修での思い出などについて聞いた。
――入社までは。
「愛知県立大学外国語学部英米学科で英語圏の文化や経済などを学んでいました。途中で米国に1年留学し、男女関係なく現地の方が働いている姿を見て、総合職を目指すようになりましたね。英語を使う仕事、海外出張がある仕事にも憧れを持っていました」
――就職活動は。
「途上国のインフラに関心があり、素材であれば何か関われるのではと思い、当初から鉄鋼商社を第一優先で受けていました。神鋼商事の最終面接では、自分のやりたいことを面接官の方がしっかり聞いてくれたのが印象的でした。ラフな質問もあり、フラットな雰囲気も良いなと感じましたね」
――非鉄金属の道へ。
「2013年に入社し、非鉄金属本部の機能材・原料部へ配属されました。同部では、半導体関連メーカー、航空機のエンジンや足回りの部品などに使われるアルミ加工品を担当。加工品なので、重量よりも公差など図面の細かな内容などが重要な仕事でしたね。同時に中国・蘇州の神商精密器材から中国材を加工して日本へ持って来る業務もあり、価格面や品質面をお客さまにPRし認めていただけるのが面白く感じました。17年1月からはアルミ銅製品部へ。国内外のお客さまへの営業はもちろん、神戸製鋼所の長府製造所製品の納期管理調整にも携わりました」
――大変なことを。
「部署異動により担当するお客さまがリセットされ、同時に新たな品種について1から学ばなければならないのが大変でしたね。また最初の3年間は特にしんどいことが多かったです。『おい、飲みに行くぞ!』といった文化をはじめ業界に慣れるのも大変だし、実力がない中で担当を持つことになりましたから。ただ前向きにチャレンジしたいという気持ちを持って入社したので、ギャップはなかったです! だから続けられているのだと思いますね」
――女性1人だった。
「部署で女性の営業職は私だけでしたが、非鉄金属本部の他部署には入社10年以内の女性の先輩がたくさんいました。また当時は会社の女子寮に入っていて、女性総合職のコミュニティーができていましたね。これまでに経験した部署の上司・先輩は皆さん分け隔てなく接してくださり、トラブルがあっても守ってもらえる環境でとても働きやすいと感じました」
――非鉄金属に関わる印象は。
「非鉄金属本部では輸入材を使ったり、新規開拓をしたり、バラエティーに富んだ仕事の割合が比較的多いように感じます。とても楽しいですよ」
――研修で中国へ。
「海外研修制度があり、18年3月から19年2月まで上海に行きました。中国語ができるようになりたい、仕事で使えたら強いと以前から考えていて。研修中は朝から語学学校に行き、昼過ぎに現地の拠点である神鋼商貿へ。習ったばかりの中国語を使って連絡を取ったり、新規開拓に挑戦したりお手伝いをしていました。時間がある時は工場を回って積極的に会話することも。中国語は初心者でしたが、仕事に必要な専門用語を覚えたら何とかなりました。中国では日本よりも男女関係なく人々が働いていて、特に女性がたくさん働いていたのが印象的でしたね」
――帰国後は。
「名古屋非鉄金属部名古屋銅Gr.に配属されました。中国へ行く前の部署と業務内容はほぼ同じで、向け先が半導体向けから自動車向けに変わりました。自動車はデリバリーが大変でしたね。大きくて大事なお客さまを持ったのですが、最初は材料が足りなくなってご迷惑をお掛けしたことも。後輩の指導も業務にあったのですが、当時は私の他に、入社3―4年目くらいの女性総合職2人が同じ名古屋支社にいました。今は1年目の女性社員も入って来て精力的に仕事に取り組んでいます」
(芦田 彩)
――入社までは。
「愛知県立大学外国語学部英米学科で英語圏の文化や経済などを学んでいました。途中で米国に1年留学し、男女関係なく現地の方が働いている姿を見て、総合職を目指すようになりましたね。英語を使う仕事、海外出張がある仕事にも憧れを持っていました」
――就職活動は。
「途上国のインフラに関心があり、素材であれば何か関われるのではと思い、当初から鉄鋼商社を第一優先で受けていました。神鋼商事の最終面接では、自分のやりたいことを面接官の方がしっかり聞いてくれたのが印象的でした。ラフな質問もあり、フラットな雰囲気も良いなと感じましたね」
――非鉄金属の道へ。
「2013年に入社し、非鉄金属本部の機能材・原料部へ配属されました。同部では、半導体関連メーカー、航空機のエンジンや足回りの部品などに使われるアルミ加工品を担当。加工品なので、重量よりも公差など図面の細かな内容などが重要な仕事でしたね。同時に中国・蘇州の神商精密器材から中国材を加工して日本へ持って来る業務もあり、価格面や品質面をお客さまにPRし認めていただけるのが面白く感じました。17年1月からはアルミ銅製品部へ。国内外のお客さまへの営業はもちろん、神戸製鋼所の長府製造所製品の納期管理調整にも携わりました」
――大変なことを。
「部署異動により担当するお客さまがリセットされ、同時に新たな品種について1から学ばなければならないのが大変でしたね。また最初の3年間は特にしんどいことが多かったです。『おい、飲みに行くぞ!』といった文化をはじめ業界に慣れるのも大変だし、実力がない中で担当を持つことになりましたから。ただ前向きにチャレンジしたいという気持ちを持って入社したので、ギャップはなかったです! だから続けられているのだと思いますね」
――女性1人だった。
「部署で女性の営業職は私だけでしたが、非鉄金属本部の他部署には入社10年以内の女性の先輩がたくさんいました。また当時は会社の女子寮に入っていて、女性総合職のコミュニティーができていましたね。これまでに経験した部署の上司・先輩は皆さん分け隔てなく接してくださり、トラブルがあっても守ってもらえる環境でとても働きやすいと感じました」
――非鉄金属に関わる印象は。
「非鉄金属本部では輸入材を使ったり、新規開拓をしたり、バラエティーに富んだ仕事の割合が比較的多いように感じます。とても楽しいですよ」
――研修で中国へ。
「海外研修制度があり、18年3月から19年2月まで上海に行きました。中国語ができるようになりたい、仕事で使えたら強いと以前から考えていて。研修中は朝から語学学校に行き、昼過ぎに現地の拠点である神鋼商貿へ。習ったばかりの中国語を使って連絡を取ったり、新規開拓に挑戦したりお手伝いをしていました。時間がある時は工場を回って積極的に会話することも。中国語は初心者でしたが、仕事に必要な専門用語を覚えたら何とかなりました。中国では日本よりも男女関係なく人々が働いていて、特に女性がたくさん働いていたのが印象的でしたね」
――帰国後は。
「名古屋非鉄金属部名古屋銅Gr.に配属されました。中国へ行く前の部署と業務内容はほぼ同じで、向け先が半導体向けから自動車向けに変わりました。自動車はデリバリーが大変でしたね。大きくて大事なお客さまを持ったのですが、最初は材料が足りなくなってご迷惑をお掛けしたことも。後輩の指導も業務にあったのですが、当時は私の他に、入社3―4年目くらいの女性総合職2人が同じ名古屋支社にいました。今は1年目の女性社員も入って来て精力的に仕事に取り組んでいます」
(芦田 彩)
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