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普通鋼鋼材 輸入減、通商措置が効果

2026.08.14 / 3 min read
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普通鋼鋼材の輸入量が減少している。国内需要が低調なためだが、日本政府による通商措置が影響している側面もあり、昨年夏にAD(アンチダンピング)調査に入ったステンレス冷延鋼板や亜鉛めっき鋼板は昨年後半から減少傾向が続き、AD調査が本年6月に開始された熱延・冷延鋼板類の輸入も減り始めている。中国の大量鋼材輸出による直接・間接の輸入圧力は衰えず、鋼材輸入量の水準と市場への浸透率は依然高位を保つが、安値の輸入材による国内市況への影響が徐々に薄れ、新たな価格形成に向かう動きが製販の間で強まっている。

 「需給バランスに影響を及ぼすほどの量的な変化ではないが、価格へのポジティブな影響は出始めている」(高炉幹部)。

 普通鋼鋼材の輸入量は、コロナ禍で国内需要が収縮した2020年度を底に21年度から24年度まで連続して増加した。経済が低迷する中国が高水準の粗鋼生産を維持しつつ、余剰の鋼材の輸出を増やし続け、中国材に市場を脅かされる韓国や台湾も内需が振るわない中で輸出に傾注。普通鋼鋼材の輸入量は21年度の415万トンから24年度に500万トンに増えて内需の1割ほどを占め、価格が安価なために国内の鋼材市況を冷やす一因となった。

 25年度は8月以降、後半に減少傾向を鮮明にし、特に熱延コイルと亜鉛めっき鋼板が減少。日本政府が昨年8月に韓国・中国製の溶融亜鉛めっき鋼板に対するAD調査を開始し、熱延に対する通商措置も予想されたことが影響したとみられ、通年は460万トンに減り、本年4―6月は97万トンと前年同期比17・8%減少した。内需が低調なために需給を引き締めるほどの効果はもたらしていないが、海外メーカーもコスト高から製品値上げに動いており、「輸入は数量より価格のインパクトが大きく、通商措置によって輸入量が減少すれば国内市況に影響してくる」(別の高炉幹部)。

 最大供給国の韓国からの輸入は25年度に287万トンと前年比5・8%減り、4年ぶりに減少した。本年4―6月は67万トンと前年同期比8・6%減り、多い品種は熱延広幅帯鋼と亜鉛めっき鋼板の各18万トン、冷延広幅帯鋼の13万トンなど。亜鉛めっき鋼板は一部製品が昨年8月にAD調査の対象となったこともあり、本年4―6月は前年同期比15・6%減少したが、6月は6万トン強と前年同月の微減となり、動向が注視されている。

 中国からの輸入は25年度に91万トンと5年ぶりに減ったが、前年度は97万トンと過去最高を記録していた。本年は急減し、4―6月は12万トンと前年同期比46・7%減少した。とりわけ、亜鉛めっき鋼板が昨年8月にAD調査の対象となったことも影響し、前年の月2万トン強から本年1月に1万トンを割り込み、3月以降は月1000―2000トンに縮小。4―6月は5500トンと前年同期の9割減となった。熱延は4―6月に2万7700トンと15・5%減、冷延7200トンと60・8%減、厚板1万8700トンと34・4%減、線材3万トン強と26・5%減、形鋼1万8000トン弱と45・3%減など、相次ぎ2桁減となった。

2面に続く

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