2025年6月30日

豊栄商会/商社のマイセックと連携/共同で受託事業/新電池実験室を開設へ

大手アルミ溶湯メーカーの豊栄商会(本社=愛知県豊田市、樹神康之社長)は、新たに開始した受託実験・受託開発サービス事業で、産業科学機器商社・工業電気ヒーターメーカーのマイセック(本社=名古屋市西区、間宮康博社長)と連携して取り組みを進める。豊栄商会が各種受託サービスを提供し、マイセックが営業および機器販売などのアフターフォローを手掛ける。これにより新事業の展開を加速し、次世代電池リサイクルの研究開発などにもつなげていく考えだ。



豊栄商会は1970年創業の国内トップクラスの生産量を誇るアルミ溶湯メーカーで、愛知県碧南市の明石工場内に技術センターを有する。各種実験設備や分析機器などを生かして、アルミや鉄、亜鉛などの金属リサイクル事業で、さまざまな研究開発を行ってきた技術のノウハウを持つ。

マイセックは1975年に名古屋市で創業した。産業機器や理化学計測機器の取り扱いで幅広い販売ネットワークを有する。工業用電気ヒーターを製造し、電池部材の加熱なども手掛けるなど温度制御技術で定評を持つ。

今回、両社は次世代バッテリー事業への進出を目指して連携を強化することで合意し、豊栄商会が開始した各種受託サービス事業やレンタルラボ事業に、共同で取り組むことを決めた。

豊栄商会が顧客から受託した実験や研究を独自の技術とノウハウを活用して手掛け、マイセックが商社として培ってきたネットワークを生かしての集客や、受託契約終了後に顧客が自社で研究・開発の継続を希望する場合の各種機器の支援などを行う。各種展示会などに両社で出展し、知名度の向上にも取り組む。

8月には両社が連携して技術センター内に新電池実験室を開設する。両社は「あいち次世代バッテリー推進コンソーシアム」に加盟しており、次世代バッテリーに特化した研究室を開設することで関連する事業を本格化させる考え。将来的には、廃バッテリーから回収したブラックマスのリサイクル最適化に向けた研究開発などにもつなげていく。













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