排出量割当で審議会 鉄鋼3業種別に基準案 上・下工程の算出差反映

経済産業省は1日、排出量の割当に関する審議会で、鉄鋼のベンチマーク（BM）案を示した。金属課から鉄鋼の業界特性を説明、異なる製造工程を反映し、高炉、普通鋼電炉、特殊鋼電炉の3つの基準策定が妥当とした。高炉は排出量を銑鉄生産量で割った上工程の排出原単位と排出量を投入燃料の熱量で割った下工程の排出原単位をBM指標とするよう提案。2023―25年度の平均値を取り、普通鋼、特殊鋼電炉も上工程は粗鋼生産を、下工程は投入熱量の基準を設ける。細部を詰め、業界上位の目指す水準を設定する運び。