2020年9月15日

薄板市況、潮目に変化

 国内薄板市況の潮目が変わってきた。中国の需要回復がけん引する海外市況の続伸に始まり、鉄鋼原料価格の上昇、輸入鋼材の値上げと上げ材料が重なる中、国内鉄鋼メーカーの大幅減産によって、高炉大手では直近の受注量が供給能力を上回るなど、需給バランスも急速にタイト化している。市中ではメーカー値上げを警戒し、手持ち在庫を温存する動きが広がっており、一部の大手流通は来月にも唱えを引き上げる構え。昨夏から1年以上にわたりジリ安が続いてきた薄板市況は底入れから間髪を入れず、反発をうかがう局面となりそうだ。







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