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2. 3月非鉄輸入通関 精製亜鉛が急増
3. 高炉が亜鉛値下げ要求 精錬側は抵抗
4. 3月アルミ輸入通関実績 地金類が大幅に増加
5. 古河電工上期の伸銅品生産計画 月平均8000トン
6. 軽圧品相場、4―6月地金上場分ほぼ浸透
7. 景観事業を昭和ポールに移管 昭和アルミ
8. ユニファス会が発足、会長に山崎育四郎氏
9.
ただ、同懇談会では学識経験者、当業者、商社、商品取引委員など多様な業界を代表する議論が続出したため、上場品種を絞り込むまでには至らず、同選定に関しては「竹内委員長預かり」を確認した。同委員長は5月23日に開催予定の第3回目の同懇談会で「今回の議論を踏まえ、委員長提案書を提示する」と明らかにした。
懇談会終了後、会見に応じた竹内委員長の発言要旨は次の通り。
非鉄金属地金の銅、鉛、亜鉛、ニッケルの4品種のうち、どれを乗せる(上場)かについて各委員から議論が百出した。これらの中で、やはりボリューム的に多いというか、市場規模の大きさから見て銅が指摘された。また、価格変動性という観点からはニッケルの上場に議論が集中した。
パラジウムとニッケルの比較では、パラジウムはロシアと南アフリカの2カ国で85%の生産シェアだが、ニッケルは生産国が多岐にわたり、また、わが国も多くの国から輸入しているし、需要家事態がバラけている。もっともこれらは貴金属とベースメタルという違いがあって、片や百数十トンの市場規模に対しニッケルは100万トンにも上っている。
また、取引手法ではザラ場あるいは板寄せ方式などの意見が続出したが、集約できるまでには至らなかった。
上場時期もテーマになったが、できれば年内を目指したいが、今回のような議論百出では無理のようで、時間がかかると判断した。
日本鉱業協会など当業者団体が非鉄地金の上場に反対していることは承知しているが、委員の中から慎重に意見を聞くようにとの指摘があった。
精製亜鉛99・99%(キロ242円以下)は、前年同月の776トンから2433トンへと約3倍増。4月の特恵銅入荷を控えて例年、抑制される傾向が見られるが、市場での品薄感から今年は高水準となったもよう。
他に銅くず、銅合金くず、ニッケルが国内需給の引き締まりで輸入も堅調となった。
価格面では、ニッケルが海外相場の急騰を受けて、前年同月比で40%の大幅高となった。
この値下げ要求に伴って、製錬メーカーが商社を通して販売していた地金を、直接販売することにし、商社口銭をなくして値下げ要求に応じるのもあるのではないかとされている。
このため、製錬メーカーが、眠り口銭(商社を通すメリットがない)になっていると判断する商社は、取り扱いを外されていく可能性がある。
ただし、商社と製錬メーカーの関係は、お互いにメリットのあるものが多いので、商社外しは一部にとどまると予想される。
地金類の内訳をみると、アルミ地金が20万3848トンで同49・9%増、合金地金が8万714トンで同35・4%増。スクラップは、アルミスクラップが680トンで同30・5%増、合金スクラップが1万2269トンで同0・3%減となった。
また、軽圧品の内訳は、板類が3323トンで同6・3%減、押出類が750トンで同7・6%減、箔類が614トンで同43・8%増。
なお、3月の地金・スクラップのトン当たりの輸入平均単価は、アルミ地金が18万1000円(前月17万6000円)、合金地金が17万円(同16万1000円)、アルミスクラップが14万円(同14万5000円)、合金スクラップが14万円(同13万6000円)となった。
ここ2年の半期別・品種別生産実績および2000年度上期計画について、同カンパニー長が記者会見で明らかにしたコメントは次の通り。
【板・条】
IT(情報通信)、モバイル、アミューズメントなどに使用される半導体向けリードフレーム銅条や端子・コネクター向けリン青銅・黄銅条は前年度から製造キャパを超えたおう盛な需要が続き、受注残は1カ月くらいで、前期同様にフル操業を計画した。一部にY2K問題から在庫積み増し受注も見受けられる。半導体、端子・コネクター材など電子材は一連のユーザーの技術革新に合わせ、今後、日光のメタル総合総合研究所を中心に新製品の開発に注力していく。
なお、板・条の内訳は銅条3700トン、リン青銅600トン、ラジエータ向け黄銅条300トン。
【管】
2000冷凍年度(99年10月―2000年9月)のエアコン実販は当初予測した650万台を上回り、680万台あるいは700万台の大台に接近するのではないか。
2000冷年上期の数値を見ると、概数で実販200万台で前年同期比5%増、生産280万台で同3%減、在庫270万台で同7%減少した。つまり、生産が減り内需が増加した結果、在庫の減少につながった。
また、今夏は暑いという長期予報もあって、これから本格的な需要期を期待したい。
エアコン向けシームレスの高性能溝付き銅管については大阪のメタル総合研究所がユーザーニーズに合わせて取り組んでいる。
【棒・線】
国内の設備投資関連需要にはまだ動きが見られず、トランス用銅条やブスバーなどの需要は低迷したままの状態。
【特殊品】
銀、ニッケルなどの貴金属複合材は電子部品に使用され、各種電子機器の低迷の影響を受けていたが、リードフレーム用銅条などおう盛な需要と自動車の電装化とともに堅調に推移。フィンチューブ(銅管加工品)は設備投資関連の低迷で低調。サーモインチューブ(建築用被覆銅管)は建築業界の低迷の影響を受けている。
最近の軽圧品の荷動きは、輸出が低調な状態にあるものの、内需はおおむねしっかりした展開。缶材は大幅な伸びが期待しにくいが、OA関連や印刷版、半導体関係を中心に、堅調な状態を保っている。
さらに、4―6月期の地金上昇で、軽圧メーカー側が「ルール通り、地金分は製品価格に転嫁する」との対応により、市中相場もおおむねしっかりした状態が続く。
これら内需については、数量的な回復傾向が見られるが、ユーザーサイドの抵抗で、まだロールマージンの上昇までには至っていない。ただ、7―9月の地金価格は、キロ10円程度下げる可能性が高まっており、製品価格を現状維持にとどめることで、実質的なマージンアップ、収益改善を図っていくことなども予想されそうだ。
昭和アルミの景観事業の売上高は年間15億円。シェルターや高欄、防護柵などを販売しており、従業員は20人。営業拠点は東京、大阪の2カ所。一方の昭和ポールは照明ポールや旗ポール、アンプリフォームなどを製造・販売しており、売上高は年間25億円。従業員は115人。営業拠点は東京、大阪、名古屋など全国7カ所。
今回の景観事業の統合により昭和アルミのスタッフは昭和ポールに移る。今後は営業効率を向上させるとともに、ユーザーに提供する設計情報の拡大、受注増などを狙う。
なお、同日の総会で、ユニファス会会長には山崎育四郎・山崎金属産業社長、副会長に大澤勉・豊栄商事社長、会計に天野晃太郎・天野アルミニウム社長の選任をそれぞれ決めた。これにより、会長・会計は旧古軽会(古河電工)から、副会長には旧碧和会(スカイアルミニウム)からの就任となった。
当初は、石油業界から加盟店を開発し、他業種にも展開、本年度500店舗、3年間で3000店舗(会員数100万人)の加盟店獲得を目標としている。
これは会員の電子メールアドレスを顧客情報として管理または管理する予定の、企業および店舗向けのサービス。
具体的には、インターネットを活用することで、従来、各企業、店舗が行ってきたDMや折り込みチラシなどによる店舗PRや商品サービスを簡易かつ低コストで行えるサービス。