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2000.05.31
1. 大手非鉄製錬8社の2000年3月期地金販売実績
2. 2000年半導体市場 30.6%増を見込む
3. 銅くず2カ月連続で9000トン台 4月輸出通関
4. 4月アルミ輸出通関 軽圧品4カ月連続マイナス
5. 日立電線 OPGWの合弁会社を中国に設立
6. シュウティック・ヨーロッパが開所
2. 2000年半導体市場 30.6%増を見込む
3. 銅くず2カ月連続で9000トン台 4月輸出通関
4. 4月アルミ輸出通関 軽圧品4カ月連続マイナス
5. 日立電線 OPGWの合弁会社を中国に設立
6. シュウティック・ヨーロッパが開所
大
手非鉄製錬8社の2000年3月期の地金販売実績がまとまった。銅は156万5400トンと前期比9・9%増、鉛21万8000トン同1・4%減、亜鉛は68万8800トン同4・3%増と銅と亜鉛の伸びが目立っている。メーカー別では、銅は日鉱金属、鉛は東邦亜鉛、亜鉛は三井金属、金は三菱マテリアル、銀は同和鉱業が1位であった。
【銅】 日鉱金属をはじめとして6社が増販した。日鉱金属は40万トン台に乗せ、2位の三菱マテリアルは大幅に増加した。輸出向けの拡大によって販売量が増えている。
【鉛】 国内需要の停滞で、販売は低調であった。頭打ち傾向が続いている。
【亜鉛】 亜鉛鉄板向け需要が回復傾向にあり、溶融亜鉛鍍金も底入れしたため、増加している。
【金・銀】 銅の増産に伴い銅鉱石に含まれる金量の増加で増産となり、販売量も増加した。銀は亜鉛鉱石中に含まれる銀の含有量の減少で生産が減り、販売が減少した。
【銅】 日鉱金属をはじめとして6社が増販した。日鉱金属は40万トン台に乗せ、2位の三菱マテリアルは大幅に増加した。輸出向けの拡大によって販売量が増えている。
【鉛】 国内需要の停滞で、販売は低調であった。頭打ち傾向が続いている。
【亜鉛】 亜鉛鉄板向け需要が回復傾向にあり、溶融亜鉛鍍金も底入れしたため、増加している。
【金・銀】 銅の増産に伴い銅鉱石に含まれる金量の増加で増産となり、販売量も増加した。銀は亜鉛鉱石中に含まれる銀の含有量の減少で生産が減り、販売が減少した。
世
界の半導体メーカーが加盟する世界半導体市場統計(WSTS)は30日、2000年春季半導体市場予測を発表した。それによると、移動体通信機器やパソコンなどの出荷増を背景に、今年は前年比30・6%増の1950億5600万ドルと2年連続で急成長する見通し。翌年以降については伸び率が鈍化するものの、99年から2003年までの年平均成長率は17・9%増を予想している。
今年の需要予測を製品別にみると、ICで31・3%増の1710億ドル、ディスクリートで22・4%増の164億ドル、オプトで32・2%増の76億ドルを見込む。このうちICの内訳をみると、MOSメモリーが42・4%増の459億8300万ドル、MOSマイクロが22・3%増の632億3000万ドル、MOSロジックが36・3%増の315億5800万ドルなどとなっている。
また、DRAMだけの市場では37・0%増の283億7400万ドルを見込んでおり、DRAM再編が相次いだ98年の2倍の市場規模に膨れ上がる見通し。
同じく今年の予測を地域別で見た場合、ドルベースでは米州が24・4%増の590億5900万ドル、欧州が31・7%増の419億9800万ドル、日本が30・9%増の429億7400万ドル、アジア太平洋が37・2%増の510億2500万ドルという内訳。日本市場を円換算すると今年は4兆6000億円規模を見込む。
WSTS日本協議会では市場拡大の背景として、移動体通信やパソコン、ネットワーキング関連機器の需要増に加え、デジタル民生機器や次世代ゲーム機、ICカードの普及などを挙げている。このため、来年以降も世界の半導体市場は拡大するものと予想、2001年で20・2%増の2344億1600万ドル、2002年で13・6%増の2662億8700万ドル、2003年で8・5%増の2889億7800万ドルを想定している。
今年の需要予測を製品別にみると、ICで31・3%増の1710億ドル、ディスクリートで22・4%増の164億ドル、オプトで32・2%増の76億ドルを見込む。このうちICの内訳をみると、MOSメモリーが42・4%増の459億8300万ドル、MOSマイクロが22・3%増の632億3000万ドル、MOSロジックが36・3%増の315億5800万ドルなどとなっている。
また、DRAMだけの市場では37・0%増の283億7400万ドルを見込んでおり、DRAM再編が相次いだ98年の2倍の市場規模に膨れ上がる見通し。
同じく今年の予測を地域別で見た場合、ドルベースでは米州が24・4%増の590億5900万ドル、欧州が31・7%増の419億9800万ドル、日本が30・9%増の429億7400万ドル、アジア太平洋が37・2%増の510億2500万ドルという内訳。日本市場を円換算すると今年は4兆6000億円規模を見込む。
WSTS日本協議会では市場拡大の背景として、移動体通信やパソコン、ネットワーキング関連機器の需要増に加え、デジタル民生機器や次世代ゲーム機、ICカードの普及などを挙げている。このため、来年以降も世界の半導体市場は拡大するものと予想、2001年で20・2%増の2344億1600万ドル、2002年で13・6%増の2662億8700万ドル、2003年で8・5%増の2889億7800万ドルを想定している。
大
蔵省は30日、4月の非鉄輸出通関実績を発表した。それによると、銅くずは3月に続いて9000トンを突破、1―4月期の累計でも昨年同期を上回る勢い。一方、電気銅、電気亜鉛は頭打ちとなった。
4月の銅くず輸出は9114トンに達した。前月の9344トンに次ぐ高水準で、前年同月比では約25%の伸び。今年1月からの累計は、3万103トンと早くも大台に乗り、前年同期の2万3159トンと比べても25%増を記録した。
銅くず輸出は、大半がやはり中国向けで、香港向けを含めると4月は約93%を占めた。中国では、4月から廃家電の輸入を禁止しており、日本側の通関分類である銅くずに同品目を含まれるケースもあるだけに、禁止措置以降の通関実績が注目されていたが、3―4月にかけて通関上、まったく影響が見られなかっただけでなく、むしろ勢いが増していると判断される結果となった。
電気銅は、陰極銅およびその断片が前年同月比約25%減の2万1865トン、電気亜鉛も99・99%以上、未満ともにそれぞれ約7%減、20%減と、いずれも頭打ちとなった。
4月の銅くず輸出は9114トンに達した。前月の9344トンに次ぐ高水準で、前年同月比では約25%の伸び。今年1月からの累計は、3万103トンと早くも大台に乗り、前年同期の2万3159トンと比べても25%増を記録した。
銅くず輸出は、大半がやはり中国向けで、香港向けを含めると4月は約93%を占めた。中国では、4月から廃家電の輸入を禁止しており、日本側の通関分類である銅くずに同品目を含まれるケースもあるだけに、禁止措置以降の通関実績が注目されていたが、3―4月にかけて通関上、まったく影響が見られなかっただけでなく、むしろ勢いが増していると判断される結果となった。
電気銅は、陰極銅およびその断片が前年同月比約25%減の2万1865トン、電気亜鉛も99・99%以上、未満ともにそれぞれ約7%減、20%減と、いずれも頭打ちとなった。
大
蔵省が30日発表した4月のアルミ輸出通関実績によると、軽圧品(箔を含む)は2万6289トンで前年同月比20・0%減となり、4カ月連続のマイナスとなった。東南アジア向けを中心とした板類輸出が、引き続き低調に推移しているため、マイナス幅はさらに拡大している。また、スクラップは、1910トンで同25・3%減と、2カ月連続のマイナスを記録。また、地金類は627トンと、同24・0%減で3カ月ぶりの減少に転じた。
軽圧品輸出の内訳は、板類が1万7092トン(同26・7%減)、押出類2425トン(同23・9%増)、箔類6772トン(同6・9%減)となった。
一方、1―4月の輸出累計は、軽圧品が10万2132トン(前年同期比15・9%減)、スクラップ6756トン(同17・8%減)、地金類3259トン(同3・2%減)となっている。
軽圧品輸出の内訳は、板類が1万7092トン(同26・7%減)、押出類2425トン(同23・9%増)、箔類6772トン(同6・9%減)となった。
一方、1―4月の輸出累計は、軽圧品が10万2132トン(前年同期比15・9%減)、スクラップ6756トン(同17・8%減)、地金類3259トン(同3・2%減)となっている。
日
立電線は30日、中国の光ケーブルの有力メーカーである江蘇中天科技月股有限公司(江蘇省)と合弁で、同省にOPGW(光ファイバー複合架空地線)の製造・販売を目的とした新会社を同省に設立した、と発表した。
新会社の名称は「中天日立光纜有限公司」。資本金は5億米ドル、日立電線の出資比率は25%で、残り75%は江蘇中天。総経理は江蘇中天から、副総経理は日立電線からそれぞれ派遣する。当初の従業員は26人。売上高は2003年度約10億円の見通し。
OPGWは、光ファイバーを収納したOPユニットの周囲にアルミ覆鋼線などの金属素線を撚り合わせたケーブルで、架空送電線路の「避雷機能」と光ファイバーによる「通信・情報管理機能」を一体化した高機能製品。中国国内の送配電網の整備が急速に進んでいるなかで、OPGWは信頼性の高さによって、今後の需要増大が予想されている。
新会社は江蘇中天の事業基盤と日立電線のOPGW製造ノウハウを生かし、同国での需要増加に対応する。また、新会社は日立電線の中国における初のアルミ線生産拠点となり、当面はOPGWを中心に事業を立ち上げ、市場の動向をにらみながら、他のアルミ線製品の生産品目を広げる計画。
新会社の名称は「中天日立光纜有限公司」。資本金は5億米ドル、日立電線の出資比率は25%で、残り75%は江蘇中天。総経理は江蘇中天から、副総経理は日立電線からそれぞれ派遣する。当初の従業員は26人。売上高は2003年度約10億円の見通し。
OPGWは、光ファイバーを収納したOPユニットの周囲にアルミ覆鋼線などの金属素線を撚り合わせたケーブルで、架空送電線路の「避雷機能」と光ファイバーによる「通信・情報管理機能」を一体化した高機能製品。中国国内の送配電網の整備が急速に進んでいるなかで、OPGWは信頼性の高さによって、今後の需要増大が予想されている。
新会社は江蘇中天の事業基盤と日立電線のOPGW製造ノウハウを生かし、同国での需要増加に対応する。また、新会社は日立電線の中国における初のアルミ線生産拠点となり、当面はOPGWを中心に事業を立ち上げ、市場の動向をにらみながら、他のアルミ線製品の生産品目を広げる計画。
昭
和電工は30日、子会社のショウティック(福島県喜多方市、加藤隆之社長)がポルトガルの現地法人、ショウティック・ヨーロッパ社(ヴェンダス・ノヴァス市)の開所式を今月11日に実施した、と発表した。
開所式には、大橋光夫・昭和電工社長をはじめ、リベイロ・ヴェンダス・ノヴァス市市長、西村ポルトガル大使夫妻、ユーザーなど、70人が出席。このうち、フォード社の部品製造会社Visteon社パルメラ工場のビロリカール・コンプレッサー事業部長は、「ショウティックグループのこれまでの取引期関係を高く評価しており、新会社にも期待している」などとあいさつした。
ショウティックは、Visteon社パルメラ工場からカーエアコンコンプレッサー用アルミ鍛造スクロールを受注したことから、現地法人を設立。新会社は昨年10月から生産・出荷を開始。これによりショウティックは、日本、シンガポール、米国に続く新拠点を設置、世界4極生産体制を確立した。
ショウティックヨーロッパは、今年度10億円の売上高を見込み、2004年までに長期契約品のスクロールだけでなく、欧州マーケットでアルミ鍛造品普及を図る方針。
開所式には、大橋光夫・昭和電工社長をはじめ、リベイロ・ヴェンダス・ノヴァス市市長、西村ポルトガル大使夫妻、ユーザーなど、70人が出席。このうち、フォード社の部品製造会社Visteon社パルメラ工場のビロリカール・コンプレッサー事業部長は、「ショウティックグループのこれまでの取引期関係を高く評価しており、新会社にも期待している」などとあいさつした。
ショウティックは、Visteon社パルメラ工場からカーエアコンコンプレッサー用アルミ鍛造スクロールを受注したことから、現地法人を設立。新会社は昨年10月から生産・出荷を開始。これによりショウティックは、日本、シンガポール、米国に続く新拠点を設置、世界4極生産体制を確立した。
ショウティックヨーロッパは、今年度10億円の売上高を見込み、2004年までに長期契約品のスクロールだけでなく、欧州マーケットでアルミ鍛造品普及を図る方針。