2001.08.24
三 菱マテリアルの非鉄材料カンパニーは、戦略的事業と位置付けている航空宇宙事業の強化へ本格的に乗り出した。同社が23日に発表したもので、桶川製作所(埼玉県桶川市)に航空機やガスタービン用ブレード、ベーンを中心とする特殊合金用精密鋳造工場を約32億円かけて新設する。これによって、年間約50億円の売上高を06年度には200億円規模へ拡大させる。

銅 合金管を大量に使用する海水淡水化プラントの建設が中近東で活況が続いており、現在、アラブ首長国連邦(UAE)のプラントで銅合金管の使用量が1万トンに及ぶ、ここ数年では最大規模の商談が行われているほか、カタールで同5000トン規模のプラント商談が進行中。さらにリビアで6000トン、サウジアラビアで1300トンのそれぞれ大型プラントの商談が予定されている。

伸 管メーカー最大手の楠原金属製管所(本社=東京都中央区日本橋室町、楠原昌樹社長)は23日、(1)9月1日付で渡邊商行(本社=東京都中央区日本橋室町、楠原昌樹社長)と合併し、新会社「(株)渡辺商行」の楠金事業部として再発足する(2)板橋工場(東京都板橋区)の生産を1年以内に九州工場(福岡県苅田町)に集約する―ことを柱に経営基盤を強化していく方針を明らかにした。