2001.11.14
01 年のプラチナ需要は過去最高の184・8トンを記録する見通しとなった。世界最大の貴金属製錬メーカーであるジョンソン・マッセイが13日発表した「プラチナ2001中間報告書」によると、自動車業界からの需要急増を背景に、前年比5%増加する見通し。一方の供給は5%増の173・6トンと予想され、11・2トンの供給不足となる。パラジウム需要は24%減の212・7トンと5年ぶりの低水準に落ち込むほか、供給は3%減の234・2トンと、21・5トンの供給過剰になることが予想されている。

 プラチナ需要のけん引役である自動車業界の需要は、25%増の73・4トンと急拡大する見通しだ。特に欧州での需要が30・5トンと、43・9%増加する。

 欧州では、プラチナ触媒が装填されるディーゼル車のマーケットシェアが36%に達するほか、第3次排ガス規制を受け触媒の装填量が増加していることが背景にある。ガソリン車用の触媒に使用されていたパラジウム価格が高騰した影響で、再びプラチナにシフトする動きがあることも、一因となっている。

日 鉱金属は13日、11月積み銅建値をトン当たり1万円引き上げて21万円に改定すると発表、即日実施した。今回の改定により、月間平均建値は6200円値上がりし、20万7600円となった。

三 井金属は13日、亜鉛建値をトン当たり5000円上げ、13万7000円に改定すると発表した。平均建値は13万5800円で3100円の上げ。

神 戸製鋼グループの総合試験研究会社コベルコ科研(本社=神戸市、山口嘉弘社長)は、アルミ合金添加剤としてレアアースの一種であるネオジムを使用した、液晶パネル(LCD)の配線材料用スパッタリングターゲット材を開発した。純アルミターゲット材の特徴である電気抵抗率の低さに加え、ヒロックの発生やストレスマイグレーションを抑制するほか、高反射率が得られるのが特徴。

全 国軽金属商協会(会長=堀中成憲・筒中金属産業社長)は12日、9月の軽圧品調査集計報告をまとめた。それによると、在庫量は東京が1万5088トン(前回は1万6478トン)、大阪が4856トン(同5084トン)で、前回と比べてやや減少しており、在庫圧縮が進行していることがうかがえる。

 一方、販売量は東京が1万9240トン(同2万967トン)、大阪が4712トン(同5036トン)で、前回と比べてやや落ち込みを見せており、長引く不況の中で苦しい展開を迫られている模様。