2001.12.13
日 立電線は、米コーニングケーブルシステムズ社(CCS社本社=ノースカロライナ、サンフォードD・ライオンズ社長兼CEO)と、日本市場向け光ファイバーケーブル製造会社を設立する。需要が00年度比で10%を超える拡大を続けていることに対応したもので、生産技術などを補完し合いながら低コストでの増産体制確立を目指す。また、日立電線としては、米コーニング社グループとの将来的な関係強化の狙いもある。

日 本軽金属の佐藤薫郷社長は、今後の海外事業展開について、「海外にマーケットを求める考えはないが、建材の生産を行うという考えはあり得る。コスト面で競争力を強化することは重要だ。地域的には、中国よりも東南アジアに土地勘がある」などと語り、今後東南アジアで生産・加工拠点を構える可能性を示した。大手サッシメーカーでは、中国をはじめアジア地域での生産拡大を目指す動きが出ていることから、日軽金グループとしても今後海外での展開を検討していく。

ア ルミ線・棒材の国内トップメーカーである(株)アルミネ(本社=大阪市西区阿波座、竹内正明社長)はこのほど、連続鋳造圧延法による鉛レスアルミ快削棒および鍛造棒の開発に成功したと発表した。連鋳法による鉛レス合金棒の量産化にメドにつけたのは国内で同社が初めてのこと。同社では今後、「既存の快削棒を鉛レスアルミ棒に切り替えていくとともに、合金材も今回の2011材に限らず、6262材などに順次拡大していく」(竹内社長)ことによって、自動車メーカー、家電メーカー、事務機器メーカーなどの需要家ニーズに対応していく方針。

古 河電工は、音声や映像のリアルタイム通信の高品質化を保証するギガビット対応ルータ「FITELnet―Gシリーズ」を今月末から発売する。12日に同社が発表したもので、インターネット上の通信帯域や伝送遅延時間など通信品質(クオリティー・オブ・サービス=QoS)を世界で初めて保証。5年間に及ぶ京都大学との共同研究を経て製品化に成功した。

フ ジクラ(辻川昭社長)はこのほど、光ファイバーカッターのラインナップを一新し、「CT―20シリーズ」として4機種を来年1月から販売開始すると発表した。国内外合わせて年間1万台以上の販売を予定。

 新シリーズの光ファイバーカッターは本格的なFTTH時代の到来に対応し、誰でも簡単で高品質な光ファイバー切断を実現し、作業効率の大幅な向上が可能。外観寸法は110ミリ×80ミリ×50ミリ、重量は約370グラム(ファイバーくず回収装置を除く)。

三 井金属は12日、亜鉛建値をトン当たり3000下げ、13万6000円に改定すると発表した。平均建値は13万7100円となる。

 11日入電のLMEセツルメントは741ドルで、750―760ドル台まで戻していた相場は今週初めに再び下落に転じた。為替相場は週初めから円安傾向で、円換算9万4070円、関税4300円を加えると9万8370円、諸掛かりを3万7630円とみている。これに伴い、ダイカスト用亜鉛合金販価も3000円の下げ。