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2002年6月13日
電気銅の国内生産は、中国向け輸出に下支えられる構図が鮮明化している。内需回復の手ごたえはまだなく、上期中に製錬各社が生産計画を上方修正していく可能性は低い。中国向け輸出をテコにしている間に、下期から次年度にかけて少しでも内需が明るさを取り戻してほしいところだ。
国内主要製錬メーカー8社の02年度上期生産は、計画段階(4月発表)で約71万4000トン。前年同期比で約2%減の微減にとどまることが見込まれている。
国内主要製錬メーカー8社の02年度上期生産は、計画段階(4月発表)で約71万4000トン。前年同期比で約2%減の微減にとどまることが見込まれている。
世界最大の銅産出業、チリのコデルコは11日、1億ドルを投じてチリ北部で年産80万トンの銅製錬所を2005年に稼働させる計画を明らかにした。今年中に最終決定する。第2段で能力を拡張する考えだが、規模は外部調達量などで銅精鉱をどの程度確保できるかにかかっているという。
三菱マテリアルはペースト状骨充填材である「バイオペックス」の本格的な事業化に乗り出した。00年6月の発売開始以降、開発技術センターで事業化を進め2年間の累計売上高は末端価格で30億円に達した。今月からは先端製品カンパニー内に新設した生体材料事業センターで事業展開を図り、今後2―3年かけて売上高を倍増させる計画。