2002年10月11日
 中国で日系銅管メーカー初となる一貫生産工場が稼働する。日立電線(原精二社長)と古河電工(古河潤之助社長)が、中国の上海市松江経済技術開発建設総公司と合弁で設立した上海日光銅業有限公司(古市勝久董事長)の工場竣工式典が14日、現地で開催される。非鉄素材全体においても、市場動向の変化に合わせた進出としては大規模なもので、汎用製品分野における競争力強化策として注目を集める一歩となる。

 日本アルミニウム協会は、「自動車用アルミニウム展伸材のリサイクルシステムへの提言予備調査」を実施した。それによると、「自動車へのスチールからアルミ化適用部位と重量の実態」が明らかになったほか、「アルミニウム展伸材(板材と押出材)スクラップ処理の現状調査および将来のリサイクルシステムへの提言」と、「02年度本格事業の進め方に関する提言」が具体化された。

 特金スクラップ市況ニッケル系が海外相場が8月から9月にかけて下押しているものの、出回り薄から値ごろを維持している。扱い筋では、一向に売り物が出てこないことから供給や採算面での影響が深刻化することを懸念している。