2003年02月06日
 新日鉱ホールディングス(野見山昭彦社長)では、2003年度スタートの新中期経営計画の策定作業が詰めの段階にあるが、その中で豊富な経営資源を活用した大型投資による「攻め」の経営と、財務体質強化を柱にした「守り」の経営両面で戦略をより鮮明にし、グループとしてのシナジー効果を追求していく。世界のトップシェアを有する銅製錬、圧延銅箔など強みを伸ばしながら財務体質の強化も進め、企業価値の向上をめざす。

 全体的な考え方としては、一層のシナジー効果の追求と総括され、事業別では、まず石油は製油所の効率化や製品高品質化、また金属は国内製錬工程の効率化やバイオマイニングの進展や海外事業強化に力点を置き、集中投資を実施していく。

 また、トップシェアと高収益性で堅調な業績を上げている圧延銅箔に比べ、需給調整段階が当面続く見通しの電解銅箔事業については、新中計と時期的に歩調を合わせ、グループ内企業の間でシナジー効果追求の一環として最適な生産レイアウトを探っていく模様だ。

 ジャパンエナジーは5日、新日鉱ホールディングスの下での経営態勢再構築の一環として、本年4月1日付で石油事業を分社化すると発表した。電子材料部門は、本年秋をメドに日鉱マテリアルズに移管の上、新日鉱ホールディングスと合併する。

 貴金属価格が国内外で急騰している。イラク情勢など国際情勢の緊迫化や世界経済の減速懸念から金の国際価格は約6年ぶりの高値に上昇。これを受け5日の国内小売り価格は約10年ぶりの高値に値上がりした。白金価格も自動車触媒需要の増加見通しに加え、足元の供給懸念を材料に投機筋の資金が市場に流入。国内小売り価格は約15年ぶりの高値をつけている。