2003年04月08日
 2003年度の非鉄業界は、大手で相次ぎ経営トップが交代、新たな経営態勢で事業構造改革が進められていく。合理化、内外にわたるアライアンスなどこれまでの改革の成果を新経営陣がどれだけ確保していけるか注目される。

 近年、非鉄をベースにしながらもハイテク企業への脱皮をめざしてきたとされる古河電工は7日、その路線を強力に推進し、成熟分野の合理化にも手を打ってきた古河潤之助社長から石原廣司専務へのトップ交代を発表した。古河社長の任期が4期目にあることから、かねて業界でも去就が注目されていた。

 3月末にかけては、三井金属が就任10年目にあった宮村眞平社長の交代を発表しており、非鉄業界全体ではここ数年来、IT分野傾注でリーダーシップを発揮してきた非鉄トップが相次ぎ交代することになる。

 大手アルミ二次合金メーカー各社は、4月積みアルミ二次合金製品販売価格交渉で、ダイカストメーカーなどのユーザーに販価の是正を要請し、使用原料の購入価格を引き下げることで採算の改善を図っていく方針だ。

 「製品安・原料高」の状況が続く中で合金各社の採算は悪化しつつある。国内原料は先月から弱含み推移しているものの、足元では割高な輸入原料の入着により、採算の改善には至っていないのが現状。

 銅及び銅合金技術研究会はこのほど、03年度の研究助成テーマ5件を決定した。同事業は学界や公設機関などを対象に、銅・銅合金に関する研究開発を促進することが狙い。決定したテーマには助成金が交付される。今回は38件が応募。選考の結果、5件の研究に対して助成することを決定し、昨年度のテーマ6件とあわせて本年度は計11件の助成を行う。対象テーマは次の通り。

 ▽電気通信大学知能機械工学科・三浦博巳氏「超微細粒組織生成過程での析出物の消失とその機械的性質への影響」▽東北大学大学院工学研究科・犬飼潤治氏「溶液中における銅表面上の原子・分子レベルでの構造及び反応解析」▽神戸大学理学部・大堺利行氏「銅及び銅合金の酸化及び腐食生成物の還元メカニズムの解明」▽室蘭工業大学機械システム工学科・境昌宏氏「給水・給湯銅配管のマウンドレス型孔食発生メカニズムの解明」▽大阪大学大学院工学研究科・左海哲夫氏「異周速圧延による銅及び銅合金板の集合組織制御と結晶粒微細化」