2003年04月25日
 日本伸銅協会が24日発表した02年度の伸銅品生産(速報)は、前年度比6・3%増の98万8763トンと、2年連続100万トン割れを記録した。暦年に続く100万トン割れで、不況の長期化と世界的な構造変化による需要低迷が主因。回復の見通しが依然として不透明な状況にある足元では03年度も100万トンを割り込むとの見る向きが多い。

 日本伸銅協会が24日発表した3月の伸銅品生産(速報)は、前年同月比5・7%増の8万6270トンと、9カ月連続で前年の実績を上回った。ただ、これまで伸銅品全体の需要を下支えてきた銅・黄銅条、リン青銅板条は昨年秋口から減速気味で、リン青銅板条に至っては昨年2月以来13カ月ぶりに前年実績を下回った。

 その他の品種では、黄銅棒が2万トンをキープ、エアコンの需要期を迎えた銅管は増産傾向にあるものの、前年比横ばいにとどまっている。

 神戸製鋼は、今上期中に放熱性プレコートアルミニウム材「コーべホーネツ・アルミ」(KS750)が初めて大手電機メーカーに採用され、月間50トンの出荷・販売が行われる見通しだ。本年度末までには、液晶ディスプレー向けなどに用い、月100トンの水準まで持っていきたいとしている。

 「コーべホーネツ・アルミ」は、昨年3月から市場投入された放熱用の鋼板に続き、これら放熱効果が高いアルミ板製品。昨年6月から開発に着手し、これまでの引き合いは多く、ユーザーサイドの初期評価も高い。