2003年04月30日
 日立電線はこのほど、大手電線メーカーのトップを切って03年3月期の決算内容を発表したが、大幅な合理化を進め一定の成果を上げながらも、情報エレクロトニクスでの需要および製品市況回復の遅れが業績に重くのしかかっている構図を改めて浮き彫りにするものだった。

 同社連結決算では、売上高が前期比7・9%減の3251億円と、光海底ケーブルの売上がほぼゼロになるなどの製品需要サイクルの谷間にあったことの影響をうかがわせ、さらに利益面について、営業損失が19億5900万円、経常損失が36億7700万円、最終損失が70億9000万円――と利益確保に苦慮する大手電線メーカーの姿を如実に物語る結果となった。

 財務省は28日、3月の非鉄金属輸出通関実績を発表した。それによると、電気銅と亜鉛地金(99・99%以上)が内需向け出荷が優先されている状況から急減。また鉛地金も大幅に後退したが、銅スクラップは2万5000トンを突破、引き続き中国向けが堅調であることを示した。

 電気銅(陰極銅および電解精製用陽極銅)は、1万7186トンと前年同月の3万7000トンから半減した。さらに亜鉛地金(99・99%)では、前年同月の5829トンから1113トンと5分の1に縮小した。

 財務省が28日に発表した3月のアルミ輸出通関実績によると、軽圧品が2万8437トンと前年同月比7・1%増加した。東南アジア向けの輸出が引き続き好調なため。

 軽圧品の内訳をみると、押出類が2553トンで同32・8%増、板類は1万8310トンで同3・8%増、箔類は7574トンで同8・3%増だった。