2003年05月15日
 海外非鉄相場が、イラク戦争やSARS(重症急性呼吸器症候群)騒動後、再び動意付き始めた。銅やニッケルでは2カ月ぶりの高値圏を回復してきた。品種間でマチマチであることや、SARSの影響についてはまだ不透明で、米国経済の行方も楽観できないが、これまで繰り返しアナリストが指摘しているように、銅やニッケルなどでは需給改善という本来の好感材料が背景にある構図は変わっていない。

 英国トライランド・メタルズ社によると、LME銅(14日入電分)は、オープニングからファンド筋の買い戻しが活発化し上値抵抗線だった100日平均線を突破。その後も、オプションがらみのショートカバーも巻き込みつつ、上昇が加速していったという。

 同社では、抵抗線を抜けたこともあり、先物で1700ドル近辺へ続伸する可能性を指摘している。LMEニッケルやアルミでも、オープニングから銅とつれ高となった。

 日立金属は14日、米ハネウェルのアモルファス金属材料事業を買収すると発表した。自動車やエレクトロニクス機器などの省エネルギー、電磁波ノイズ対策として、今後の需要拡大が期待される軟磁性材料の拡充を図る。

 同社は88年に高機能軟磁性材料「ファインメット」を世界で初めて開発し、01年10月にはファインメット事業推進部を設置した。

 今回、ハネウェルから世界トップのアモルファス金属材料事業「メトグラス」を買収したことで、ファインメットやフェライトコア、ハイダストなどの軟磁性材料の品ぞろえが一段と強化されることになる。

 鉄・アルミなど自動車関連のリサイクルを手掛ける豊栄商会(本社=愛知県豊田市堤町寺池66、樹神徹社長)はアルミ合金の溶湯供給の増加に対応するため、新工場「碧南工場」(愛知県碧南市須磨町1―23)の建設に入った。

 環境問題などの高まりを受け、今後、溶湯需要の増加が見込まれているが、溶湯供給を行っている現在の本社工場では手狭感が強いことから専門工場の建設に踏み切ったもので、これにより溶湯供給能力は倍増することになる。完成は7月末の予定。投資額は10数億円。また2期工事として設備増強も計画しており、早ければ年内にも実施する考えだ。