2003年05月26日
 2003年3月期大手製錬メーカー8社の連結決算は、製錬事業で買鉱条件の悪化から採算難を余儀なくされ、また有価証券評価損の影響もあり6社が最終赤字を計上。一方、一部電子材の需要底入れや事業の「選択と集中」をテコに増収増益を確保するところが出てきた。業績回復は道のり半ばながら収益強化など成果もうかがえる結果となった。

 日本精鉱がこのほど発表した03年3月期の連結営業利益は、3億4700万円と前期比4・6倍に急拡大した。主力のアンチモン製品の販売数量が増加したほか、金属粉事業も好調だった。売上高は同32%増え42億1700万円、最終利益も黒字転換するなど大幅な増収増益となった。04年3月期の連結売上高は付加価値製品の増販などから52億円に拡大する見通し。

 日本電線工業会は23日、電線主要部門別受注・出荷統計(3月実績および4月推定)を発表した。それによると、実績出荷ベースでは通信、電気機械、自動車、建設・電販が前年同月比でプラスとなったものの、4月推定値(出荷)では息切れ傾向が顕著となった。

 出荷で、通信の3月実績は2008トンで対前年同月比8・8%増。ただ、4月推定では、33・4%減と落ち込みが予想されている。