2003年05月27日
 東邦亜鉛(青木矗社長)は今期から、製錬事業の合理化を一層推進しながら電子材・環境リサイクルなどの戦略分野をコア事業に育成することを柱にした第6次中期経営計画(03年4月―06年3月)に取り組む。そのなかでは、3カ年で100億円を投資して「攻め」の経営姿勢を明確にしつつ、製錬と戦略事業の売上比率バランスによる経常利益確保、財務体質改善などを具体テーマに挙げている。

 非鉄製錬メーカーの03年3月期決算がこのほど出そろった。電子関連事業の業績は、IT(情報技術)バブル崩壊以降の大底を脱し改善が見られたが、新日鉱グループの日鉱マテリアルズが2期連続で営業赤字を計上するなど、厳しい事業環境が続いている。携帯電話やデジタル家電向けは東南アジアを中心に需要が拡大した。しかし、製品価格の下落が収益回復の足かせになっている。

 日本軽金属の佐藤薫郷社長は、前週末に発表した03年3月期決算に関連し、「連結の経常利益が3ケタ(123億円)になったのは夢のようで、ようやく我々が取り組んできたことが花を咲き始めた。(06年度連結経常利益)230億円という目標の約半分まで到達したが、手応えを感じている」と語り、グループ中期経営計画の完遂に自信を示した。

 日軽金の前3月期決算は、IT向けの急回復や自動車関連需要が底堅く推移したことなどを受け、収益が大きく好転して2円に増配。今期もさらに50銭プラスの2円50銭配当を予定している。