2003年06月27日
 山崎金属産業(山崎育四郎社長)は、中国での事業展開を強化し、ユーザーの海外シフトなどに対応していく。01年7月に設立した山金有色金属(上海)有限公司は今年3月、外高橋地区に工場建屋および伸銅品スリッター設備を完成させ、資本金も80万ドル追加し270万ドルに増資するなど、同国における事業基盤確立に向けた取り組みを加速化させている。

 アルミ缶リサイクル協会は25日、新理事長に就任した大西健介・昭和アルミニウム缶社長が都内で記者会見し、「06年度までにリサイクル率を85%まで引き上げたい。目標としては高いが、全力で取り組む」と抱負を述べた。対策として、一般廃棄物に比べ、リサイクル率の低い事業系廃棄物の使用済みアルミ缶(UBC)回収を進め、目標値を達成させる方針だ。

 亜鉛地金が国内需給タイトを映して、5月に輸入が促進された。財務省が26日、発表した通関実績(速報)によるもので、同様の構図にある銅では粗銅、またステンレス向け需要が堅調を持続しているニッケルでも大幅に増加した。

 精製亜鉛は、99・99%以上が前年同月の155トンから7232トンへと50倍近い伸びを示した。この1年で需給緩和からタイト化へ大きく反転した結果を示しており、国内亜鉛製錬メーカーが現行人員態勢でフル操業を続けながらも不足している分が輸入で補われている。